オール日大

おーるにちだい

オール日大とは、日本の私立大学である「日本大学」にて用いられる名称である。全学部を対象とした大会の呼称、あるいは部活動(水泳部、アメリカンフットボール部、陸上競技部)を指す場合もある。

オール日大

「オール日大」とは?

日本大学(にほんだいがく)は、東京都千代田区九段南四丁目8番24号に本部を置く、日本の私立大学である。

1889年(明治22年)に創立された日本法律学校を前身とし、1903年(明治36年)には日本大学へ改称。1920年(大正9年)に発せられた「大学令」により現在のような大学となった。大学としての略称は日大(にちだい)。ちなみに、「にっぽんだいがく」とは呼ばない。

「オール日大」は、主として日本大学内で用いられる呼称である。意味としては大きく2つに分かれる。

  1. 日本大学全体で行われる大会を指す
  2. 日本大学の学部の垣根を超えた部活動を指す

なぜ、わざわざ呼称があるのか?

日本大学アメリカンフットボール部「日本大学フェニックス」のサイト(日大フェニックス)

日本大学は67993名(2017年5月1日現在、通信教育部・短期大学部を含めると78379名)の学生が在籍し、学生数としては日本一。18の学部・短期大学部を有し、ほぼ「1学部1キャンパス」と呼んで差し支えないほど、キャンパスが分かれている。

学生は日本大学生でありながら、一部のサークルなどをのぞき、それぞれのキャンパスでのみ学生生活を送ることが一般的。「日本大学の同期」であっても、一度もすれ違うことのない人間がほとんどである。

そのため、部活動として「サッカー部」が学部に設置されている場合も、「芸術学部サッカー部」「経済学部サッカー部」のように、それぞれで基本的に運営がされている。

しかし、すべての学部の垣根を超え、学生が「日本大学」の部活動として所属することがある。これが、いわゆる「オール日大」と呼ばれる。たとえば、一般的に日本大学が優秀な選手を輩出する花形の部活(五輪メダリストも生んだ水泳部、プロに進む選手も多いアメリカンフットボール部「日本大学フェニックス」、箱根駅伝の常連である陸上競技部など)が該当する。

そのため、各学部に設置されている部活動と、「日本大学」本部に属する部活動とを分けるために「オール日大」という呼称が用いられることがある(公式サイトでは「スポーツ日大」という呼び方も見られる)。また、同様に日本大学すべての学部にまたがって行われる大会においても「オール日大」と呼ばれることもある。

オール日大の功罪

先に述べたように日本大学の学生数は膨大であり、「オール日大」の全体像を把握したり、それぞれの部活動に対して関わりを持つことは、当事者あるいはファンでなければ難しい(テレビ放映やマスコミ報道で目にすることはあっても)。

もし、あなたのまわりで日本大学の学生がおり、オール日大での功績や不祥事であっても、どこか自分ゴト化できていないような節を感じたとしたら、このシステムに原因があると言っても差し支えないのだろう。

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