若いオタクはアニメからVTuberに流れたのか? 7つのポイントから考察
2022.07.31
The タイマンチーズといえば、思い浮かぶのは大阪のRed Eyeである。
大阪という土地柄もあり“ReggaeとHIPHOPのハイブリッド”を打ち出す彼であるが、『第16回高校生RAP選手権』では緒戦から先述の「MY TOWN」のラインをサンプリングし、対戦相手のベルを撃破。そしてその勢いのまま決勝にまで駒を進め、4度目の出場にして悲願の初優勝を遂げる。
実は、Red Eyeの中学の先生はJ-REXXXの岡山時代の同級生(!!)。Red Eye自身も恩師を通じてJ-REXXXと連絡を取ったことがあるという。まさに「MY TOWN」が繋いだ“縁”である。
そのワシの初ライブに一緒に来てくれた共通の友達が河川敷でバイク事故で亡くなって、一緒に河川敷で泣いた思い出をRED EYEとの曲で「天国に行った友達もきっと喜んでくれるだろう。あの日、一緒に泣いたツレの教え子と残すこの歌を」ってリリックに込めました。 https://t.co/BEn28tqtf7
— J-REXXX (@J_REXXX1986) May 22, 2022
2021年、Red EyeはそんなJ-REXXXを客演に迎えた初の楽曲「自分等の唄」をリリースした。
天国に行った友達もきっと喜んでくれるだろう
あの日、一緒に泣いたツレの教え子と残すこの歌をRed Eye 自分等の唄 feat. J-REXXX
“ReggaeとHIPHOPのMIX”といえば、現在、もっとも多くの人が思い浮かべるのが変態紳士クラブではないだろうか。
当初こそ『高校生RAP選手権』第1回目の出場者でもあるTAKA(WILYWNKA)の圧倒的な知名度が前に出る形となったが、相方・VIGORMANの美声とプロデューサー・GeGの制作するメロウネス溢れるトラックに、次第に皆が惹きつけられはじめ、気づけばこの3人でしかありえない無敵のトライアングルを形成するまでに。
フロントマン2人がラッパーとレゲエDeeJayのコンビ、ということは広く知られているが、実は司令塔GeGもかつて複数のレゲエバンドで活動していたことがあり、本場ジャマイカへの渡航経験もあるバリバリのレゲエ畑の出身(レゲエDeeJayのTHUNDER『尼の唄』なども彼が制作したもの)。『変態紳士』の作品には随所にジャマイカンミュージックのエッセンスが見て取れる。
“Mステ出演”“武道館ワンマン”“THE FIRST TAKE出演動画再生回数1000万回突破”……現在、彼らがメジャーフィールドで巻き起こしている数々の快挙は、そっくりそのまま現在進行形のレゲエとヒップホップの共闘の歴史。
1973年8月11日、ジャマイカ系移民のクール・ハークと妹シンディーが、シンディーの学校の制服を購入する資金を得るため手作りで準備したパーティー『Back to school jam』が開催された。この日がヒップホップの誕生日と言われている。
気づけばその時から半世紀が過ぎようとしている。ジャマイカンミュージックに大きな影響を受けたこのカルチャーはその間に世界に伝播し、異母兄弟である“レゲエ”とともに世界中の若者の人生を変えてきた。
この次はいったいどんなイノベーションを起こしてくれるのか? ますますもって目が離せない。
……だが、堅苦しく考える必要は全くない。迷った時はいつもみたいに濃いめのラムコークを持ってサウンドシステムの前に行って、紫煙の中に身を任せればいい。
あの名曲のフレーズを借りればただ“好きにやる”だけなのだから。
※しかし、もちろん「光」が強ければ「闇」も深くなるのは自明の理。いいことばかり書いて「闇」の部分も見せないのはフェアではないと思う。次稿ではこのカルチャーの持つダークサイドに迫ってみたいと思う
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