公正取引委員会が、VTuber事務所「ホロライブプロダクション」を運営するカバー株式会社の下請法違反について、勧告等を行った。
しかし、この問題はあくまで氷山の一角である。VTuber業界の実態を知れば知るほど、むしろカバーは“マシな方”だったという思いを強くする(当然だがカバー社も改善しなければならない)。
VTuber業界におけるクリエイティブ発注の実態、そして改善の余地を探るため、VTuber企業と取引するイラストレーターやモデラー、VTuber事務所の元社員、演者含めほか複数の業界関係者に取材を行い、匿名を条件に証言を得た。
クリエイターと運営それぞれの立場からの証言を通して「なぜこうしたことが起きてしまったのか?」「どうすれば今後防ぐことができるのか?」を考えたい。