Series

連載

一つのテーマを、連続した企画として発信していく「連載」は、KAI-YOU Premiumの目玉コンテンツの一つです。

単発では伝わりづらい長期的視野を見据えたテーマはもちろん、気になる識者や著名人のロングインタビューや、特定のテーマを掘り下げたレポートやレビューなどを発信していきます。

日本に届かない“ムーンサイド“な海外音楽の旅

“ムーンサイド”とは、任天堂のRPG『MOTHER2』に登場するエリアのひとつで、“RPG史上最強の狂気の場所”としても知られている。

この連載は、まさに“ムーンサイド”としか形容できないような、奇怪な進化を遂げた海外音楽の旅に出発する。

米西海岸の音楽ベンチャーブーム 日本に届かない海外音楽事情

米西海岸の音楽ベンチャーブーム 日本に届かない海外音楽事情

雑誌は今も“事件の現場“たりうるか?

かつて雑誌が、強い世界観を打ち出した誌面で社会と切り結んできた時代があった。雑誌発のムーブメントが社会現象化することも珍しくなかった時代、事件は確かに雑誌という現場で起こっていた。情報社会のあり方が大きく変わった現在、雑誌の需要はますます低下していることが数字に表れている。

しかし、と編集者の仲俣暁生氏は言う。当時から出版文化の斜陽化が叫ばれていた2009年、雑誌批評を行う連載『再起動せよと雑誌はいう』を始めた氏が投げかける問いはたった一つ。雑誌は今も“事件の現場”足り得るのか?

第1回: 雑誌に幸福な“合併”はありうるか? 『怪と幽』創刊号

第1回: 雑誌に幸福な“合併”はありうるか? 『怪と幽』創刊号

最終回のその先 「ロッキンユー!!!」石川香織インタビュー

『ロッキンユー!!!』は読み切り版が投稿されるとTwitterで大反響を呼び、Webコミック媒体「少年ジャンプ+」で連載が開始。瞬く間に人気作品の一つとなった。

しかし人気の最中、突然の終焉。作者は「今後は個人で続きを描く」と発言。人気の内に終了するというのは劇中でも大きくフィーチャーされるロックバンド「NUMBER GIR(ナンバーガール)」に通ずるものがあるが、作品を愛するファンとしては納得がいかないのも事実だ。

王道ではなくとも確実に人の心を奪う不思議な魅力を放った作品と作者のルーツを辿ると共に、彼女の愛した音楽、漫画についての思いを聞いた。

99人に無視されても、1人に刺さればいい

99人に無視されても、1人に刺さればいい

B&B内沼晋太郎 × YOURS BOOK STORE有地和毅「GAFA以降の本屋」

今、“本屋の未来”を語ろうとすると、「本が売れない」「書店経営が苦しい」という収束論に終始しがちだ。しかし、「知に触れる場所」として存在してきた本屋の役割については、再考する価値があるのではないか。

下北沢「本屋 B&B」の内沼晋太郎さんと日販のブランド「YOURS BOOK STORE」の有地和毅さんとの対談によって議論を深めたのは、「GAFA以降の本屋」について。

Vol.1 フィルターバブルを洗い流す“水”の正体

Vol.1 フィルターバブルを洗い流す“水”の正体

「小説家になろう」インタビュー 文芸に残された経済的活路

Web小説の歴史は長い。インターネットが民間でも気軽に利用されるようになってから、個人サイトや掲示板では小説家志望やアマチュア作家たちの練習の場として、あるいは同好の士たちによるコミュニケーションツールとしても機能してきた。

そして現代。そんなネット発の小説群が出版業界、エンターテイメント業界に大きなインパクトを与え続けている。その中心的な場として在るのが「小説家になろう」というプラットフォームだ。

異世界転生を物語の軸に据えた「なろう系」と呼ばれる小説は次々にコミックやアニメーション作品の原作となり、凄まじい点数が書籍としても刊行されている。そんな影響力を持ち、月間20億PVという日本発Webサービスにおいて有数の巨大サイトである一方、その実態はネット小説になじみの深い人ですらあまり知られていない。

なぜ「小説家になろう」はここで大きくなり、日本のエンターテイメント産業を下支えするような存在となったのか。

Vol.1 個人発サイトがエンタメ/出版業界を席巻する理由

Vol.1 個人発サイトがエンタメ/出版業界を席巻する理由

クロちゃん×はるかぜちゃん対談 キャラクターの向こう側

2019年現在、「叩いてもいいキャラ」の筆頭は安田大サーカスのクロちゃんだろう。『水曜日のダウンタウン』でその生態が次々に暴露されたことで“モンスター”としてのイメージが定着し、そのキャラを存分に活かした彼は、むしろタレントとしては輝きを増してテレビでも引っ張りだこだ。

子役タレントとして活躍してきた「はるかぜちゃん」こと春名風花さんも、幼い頃から心ない言葉に晒され続けてきた。彼女は高校時代を、学校側の理解を得て自分とは別人の「西村風花」という別人格として過ごしてきたことを明かしている。

「キャラクター」という言葉はとても都合が良い。自分を守る盾にもなれば、人を攻撃する言い訳にもなる。ほとんど接点はないながら、「キャラクター」として晒され、同時に武器にもしてきた2人の邂逅。

Vol.1 求められるキャラクターを演じる辛さ

Vol.1 求められるキャラクターを演じる辛さ

バーチャルカルチャー論

今、バーチャルというこれまで未踏だった新しい世界に文化経済圏(エコノミー)が成り立ちつつある。

ヘッドマウントディスプレイや3DCG、Unityといったバーチャルリアリティを支える技術やガジェットが個人にまで浸透し、VTuberをはじめとする、バーチャルの世界で活躍するタレントやクリエイターたちが登場。企業も次々に新しい世界に参入し、ビジネスと文化を急速に発展させている。

まだ未開の世界、バーチャルとは一体何なのか。

今後私たちに何が可能になるのか。何がもたらされるのか。バーチャルガールズユニット・KMNZ プロデューサー ninoP(二宮明仁)がその実践と思考を記述する。

バーチャルが生み出す新しい文化経済圏

バーチャルが生み出す新しい文化経済圏

ハハノシキュウのMCバトル小説『韻も踏まずに』

「KAI-YOU.net」でライターデビューを果たしたラッパー・ハハノシキュウ。この春には、星海社から小説家としてデビューを果たし処女作『ワールド・イズ・ユアーズ』を上梓した。

彼から届いた一本の小説。それは、実に“奇妙”としか形容できない類の内容だった。最初は困惑し、次に腹を立て……最後は総毛立った。それを味わうために必要な条件はたった一つ。“最後まで読み通す”ことだ。簡単に聞こえるだろうが、この『韻も踏まずに』を前に、それは決して容易くない。

韻を踏むように文字を書き綴ってきたハハノシキュウが描いた、“誰もが日常的に韻を踏む世界”における「MCバトル」の物語。そこではすべてが“反転”する。

これは異世界転生モノであり、MCバトル強者によるMCバトル小説であり、散文小説への挑戦であり、なぜ「MCバトルというものが必要とされるのか」という問いに対するひねくれたラッパーからのアンサーである。

ハハノシキュウのMC小説『韻も踏まずに』Rec.1 劣等感のボクシング

ハハノシキュウのMC小説『韻も踏まずに』Rec.1 劣等感のボクシング

大石昌良の本音「音楽にも物語を」 田中秀和との対話

「アニソンが物語を失っている」──2016年当時、「君じゃなきゃダメみたい」でアニソン界にも“オーイシマサヨシ”としてその名を轟かせたアーティスト・大石昌良の言葉だ。

入念なリサーチと飾らないMC、煌めく楽曲センスに裏打ちされて近年立て続けに大ヒットを生み出している彼が、気になっているクリエイターをゲストに語り合う本音の対談連載。

背景写真の撮影:溝口元海

Vol.1 生き残るクリエイターは叩き上げ

Vol.1 生き残るクリエイターは叩き上げ

藤田祥平の「キルをしている暇はない」

FPSゲーム『Wolfenstein』では日本代表として活躍し、ゲームエッセイ『電遊奇譚』(筑摩書房)やゲームに賭けた半生を綴った自伝的小説『手を伸ばせ、そしてコマンドを入力しろ』(早川書房)を上梓するなど、ゲームに深い造詣を持つ小説家の藤田祥平氏。

彼がゲーム作品や小説、さまざまな事象への考察を通じて、「ゲーム、あるいは人生の勝利条件とは何か?」というテーマを模索していく。

逆説的ながら、勝利するためには、“キル”をしている暇はないのだ。

Vol.1『オーバーウォッチ』 現実は不条理でゲームには真実“しか“ない

Vol.1『オーバーウォッチ』 現実は不条理でゲームには真実“しか“ない

インターネットの正しい使い方

誰もが組み込まれるようになったインターネットという広大なネットワークの海には、濃淡が存在する。

ダークウェブまで潜らなくても、明るい場所もあれば、すぐそこに暗い闇も広がっている。

闇と向き合うことは、“正しい”インターネットの使い方を学ぶことに他ならない。

あなたは頼れる“大人“ですか? #家出少女 の向こう側にあるSOS

あなたは頼れる“大人“ですか? #家出少女 の向こう側にあるSOS

韓国ポップカルチャー彷徨

現在、日韓の関係は“最悪”と言われているが、ポップカルチャーについてはその限りではない。

音楽、ファッション、文芸、アニメに漫画…相互の文化は影響し合い、活性化している。

韓国の社会と彼らが抱える問題、それを背景に生まれる様々な作品や潮流に触れながら、その手触りを探っていく。

現代韓国文学が抱えているのは“生き辛さ“だけではない

現代韓国文学が抱えているのは“生き辛さ“だけではない

RAqが読み解く海外ヒップホップの思想

ファッションやアート、大衆音楽、あるいは政治にまで影響を与えるまでに成長した現代のストリートカルチャー。特に10代や20代の若者にとって、その声を代弁するかのような表現を行うヒップホップのアーティストやミュージシャンの影響力は日に日に増していっている。

世界中を席巻するストリートカルチャー、ヒップホップの魅力とはどこにあるのか、今何がユースたちの間で巻き起こっているのか?

この連載では、自身もアーティストとして活動する東大卒/ネットシーンの発ラッパー・RAqさんが、日本国内で生活する中ではなかなか分かりづらい、深い文脈を持つ海外アーティストたちの「リリック」に焦点を当て、解読。

1人のアーティストの思想を知ることは、シーンを読み解くヒントとなり、そして「世界で何が起こっているのか」を知ることにも繋がっていく。

「88rising」とリッチ・ブライアン──ネット時代のアジア文化はいかに広がったか

「88rising」とリッチ・ブライアン──ネット時代のアジア文化はいかに広がったか

みきとPインタビュー ボーカロイドはYouTubeでも夢を見るか?

初音ミク10周年をはじめ、米津玄師や須田景凪らボーカロイドをルーツとするアーティストたちの躍進といったメモリアルな出来事を経て、ボーカロイドシーンはまた新たなフェイズに突入している。

紅白へ出場した米津玄師を中心に、ボカロPとしての活動をルーツに持ちながらJ-POPのフィールドで活動をするアーティストはその存在感を増し続けている。同時に、YouTubeやTikTokという新たなプラットフォーム発のヒット曲も誕生。これまでとは様相の違った需要も生まれはじめている。

みきとPさんは、新たなフィールドへ活動を移すボカロPたちと比べても遜色のない実績を持ちながらも、ボカロPとしての活動を貫く。独特の発展を遂げてきたボーカロイドというシーンに何を見出だしたのか。ボカロPをつらぬき、最前線で戦い続ける真意を探っていく。

変容するシーンの中で「P」で居続ける理由

変容するシーンの中で「P」で居続ける理由

戸田真琴の「この世界の愛し方」を語ろう

AV女優やコラムニストとして活躍する戸田真琴さんをホストに、各界からゲストを招いてトークする音声番組がスタートします。

戸田真琴さんは、KAI-YOU.netでも映画コラムなどを連載。表現豊かなブログやコラムが人気を博し、現在は雑誌『TVBros.』や映画パンフレットにも寄稿するなど、その活躍の場所を広げています。

戸田真琴×押切蓮介 Vol.1 創作の根底にある“怒り”

戸田真琴×押切蓮介 Vol.1 創作の根底にある“怒り”

アニメを深める“環境”ガイド

いまや国内だけでなく世界で放送・配信されている日本のアニメーション。TwitterなどのSNSをはじめ、インターネット上ではアニメの様々な側面が語られている。しかし、その多くは断片的で「なぜそのように語られるのか?」「なぜ話題なのか?」といった背景を、ネット上の盛り上がりから把握するのは難しいと言わざるを得ない。

アニメを取り巻く環境の中から「もっとアニメを深く楽しめる」切り口をピックアップ。アニメジャーナリスト・数土直志が、歴史や背景、国内外での評価の違いなど様々な視点から、アニメを楽しく観るために必要な事象を解説していく。

細田守『未来のミライ』日米における評価のギャップはなぜ生まれたか?

細田守『未来のミライ』日米における評価のギャップはなぜ生まれたか?