「もう一歩か二歩、退いてもいい」初音ミク生みの親・佐々木渉が今だから語れること

「もう一歩か二歩、退いてもいい」初音ミク生みの親・佐々木渉が今だから語れること

後に音楽業界に大きな変革を起こすきっかけとなる、ヤマハの音声合成システムVOCALOID(以下ボーカロイド、ボカロ)。ブームの火付け役となったのが、クリプトン・フューチャー・メディアから発売されている「初音ミク」だ。 同社からはMEIKO・KAITOとい…

初音ミクの否定 J-POPの残照に流れるボカロDNAの連なり

初音ミクの否定 J-POPの残照に流れるボカロDNAの連なり

「初音ミクはインターネットという海の上で、風向きが変わるたびに方向が変わるヨットみたいな存在で、むしろそうあることが求められていた」 初音ミクで、ネット音楽制作のキッカケをつくった男・佐々木渉さんがそう語った通り、ボーカロイドとそれらが…

「ボカロはニコニコのものではない」ニコニコ代表・栗田穣崇が語るボカロ文化の今

「ボカロはニコニコのものではない」ニコニコ代表・栗田穣崇が語るボカロ文化の今

VOCALOID(以下ボーカロイド、ボカロ)が巻き起こした、創作の連鎖。それを「場」として支えたのが、株式会社ドワンゴが運営するニコニコ動画というサイトだ。 ボカロブームの火付け役でもある「初音ミク」が販売された2007年当時、すでにニコニコ動画は…

「OBしかいない部活」にならないために ニコニコ代表が推進する、プラットフォームの新陳代謝

「OBしかいない部活」にならないために ニコニコ代表が推進する、プラットフォームの新陳代謝

ドワンゴ専務取締役COOにして、ニコニコ動画代表の栗田穣崇さんへのインタビュー。前編では、ニコニコ動画とボカロ文化の関係について、ニコニコ運営としての考えを言語化いただいた。 後編ではもう少し視点を広げ、常にクリエイターと共に在るニコニコ動…

ボカロP・いよわが取り組み続ける「誰も知らない表現の模索」

ボカロP・いよわが取り組み続ける「誰も知らない表現の模索」

VOCALOID(以下ボーカロイド、ボカロ)の登場によって、DTM経験者はもちろん、それまで創作に縁のなかった人も音楽制作にチャレンジし、作品を発表する機会を得た。学生から社会人まで、様々なバックボーンを持つ人たちが、初投稿を経て一人の”ボカロP…

ボカロPを長く続けるために必要なこと シーンに対する期待と危機感

ボカロPを長く続けるために必要なこと シーンに対する期待と危機感

ここ数年、ボカロPの商業進出の勢いは目覚ましい。近年よく語られるシンガーソングライター化だけでなく、ピノキオピー、みきとP、buzzG、ナユタン星人、かいりきベアなどに代表されるように、ボカロPとしてのプロフィールのままシンガーに曲を提供する作家…

40mP「いい曲がつくれることは、前提になっている」再び激化するボカロ界の”競争”

40mP「いい曲がつくれることは、前提になっている」再び激化するボカロ界の”競争”

ポップな曲調に自然な調声、踊るようなメロディライン、そして物語性のあるMVで、数々の名作を生み出してきたヒットソングメーカー・40mPさん。 2008年の初投稿以来、メジャーデビューやNHK「みんなのうた」への起用、シンガーソングライターデビューなど…

ボカロ曲にとって、投稿は終わりじゃなく始まり──40mPが語る、歌ってみたとボカロの関係

ボカロ曲にとって、投稿は終わりじゃなく始まり──40mPが語る、歌ってみたとボカロの関係

「からくりピエロ」「恋愛裁判」「トリノコシティ」「シリョクケンサ」「ドレミファロンド」……往年のボカロファンの中には、これらの曲をカラオケで歌ったことのある人も多いだろう。 40mPさんの楽曲は、「歌ってみた」シーンでも、多くの…

ボカロMVにオリジナルキャラが登場するようになった理由──映像作家・りゅうせーが見てきたボカロ文化

ボカロMVにオリジナルキャラが登場するようになった理由──映像作家・りゅうせーが見てきたボカロ文化

現在、多くのボカロPが楽曲を発表する手段の一つとして、サブスクリプションサービスを活用している。 私たちは、ニコニコ動画やYouTubeで動画を開いたり、遠方の即売会にCDを買いに行かなくとも、より手軽にボカロ曲にアクセスできるようになった。 …

「僕が担当したことで、再生数が落ちないか心配だった」りゅうせーが明かす、ボカロPへの葛藤

「僕が担当したことで、再生数が落ちないか心配だった」りゅうせーが明かす、ボカロPへの葛藤

ボカロ・歌ってみたのMVを中心に、これまで約100本の動画を制作してきたりゅうせーさん。前編の最後には、「今が一番心地よい立ち位置になっている」とも話した。 一方、作家となってからの10年の間には、様々な葛藤があった。担当した楽曲の再生数に対す…