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連載

一つのテーマを、連続した企画として発信していく「連載」は、KAI-YOU Premiumの目玉コンテンツの一つです。

単発では伝わりづらい長期的視野を見据えたテーマはもちろん、気になる識者や著名人のロングインタビューや、特定のテーマを掘り下げたレポートやレビューなどを発信していきます。

ブーム初期のVTuber文化と接近遭遇し、自身もVTuberとして活動を展開するシンガーソングライター・ぼっちぼろまる。

様々なVTuberに楽曲提供し、自身でも「おとせサンダー」がTikTokの関連動画全体で3億再生されるヒットメーカーが語るVTuberたちのセルフプロデュース力、そして自身の大ヒットの裏側にあった半年に及ぶ研究と実践の積み重ね。

2021年よりITトレンドとなり、クリエイターの新たな収益モデルとして期待が寄せられる「NFT」。しかしその一方で、NFTの本質的な“価値“については、いまだ疑問の声も多い。

NFTがカルチャーにもたらすのは、果たして“希望”なのだろうか?“絶望”なのだろうか?

Mori Calliope(森カリオペ)というバーチャルYouTuberがいる。彼女は一体何者で、自身のファンたちをどのように見ているのか。

そして彼女はいかにしてネットラップを武器にVTuberとアーティストの壁を越えたのか? 自身が現在立たされている岐路と葛藤。

日本のSF界を支える出版社である早川書房をして「2010年代、世界で最もSFを愛した作家」と言わしめた作家・伴名練。2019年、傑作集『なめらかな世界と、その敵』ベストSF2019投票の国内篇第1位を獲得してSFコミュニティにとどまらない話題をさらった。

2022年、その文庫化記念のロングインタビューを前後編でお届けする。古今東西の名作や作家ごとの傑作群を編んだアンソロジー『日本SFの臨界点』シリーズを早川書房から怒涛の勢いで刊行している伴名練のSF愛と、ジャンルとしてのSF観──その一言一句に、作家としての倫理と矜持が詰まっている。

かつてニコニコ動画で一斉を風靡したボーカロイドの文化。

「歌ってみた」や「踊ってみた」等の音楽の同人・二次創作だけでなく、そのキャラクター性を用いた創作群は小説になり、ゲームとなり、様々な商業的なエンターテイメントをもたらした。

一時は「衰退論」が囁かれたものの、才能あるクリエイターの存在は潰えなかった。現在は主戦場となるプラットフォームを移し、YouTubeやTikTokでさらに新しい才能が登場し、さらに裾野を拡大し続けている。

ボカロPとしてキャリアを積んでから、J-POPシーンの勢力図を塗り替えるようなアーティストの存在も当たり前の状況となった。私たちは、”ボカロ以後”の音楽を聴いている。

このような状況の変化とボカロ文化のさらなる成長と発展について、本連載ではボカロ文化を下支えしてきたキーマンたちに取材。ボカロ文化とは何だったのか。そして今後はどのようなシーンを形成していくのか。

幸福の科学の現役2世信者を公言し、ビートメイクも行いながら活動する若き俊英ラッパー・Itaq。かつて宗教2世だった過去を吐露し、歯に衣着せぬ宗教への思いを楽曲として発表して耳目を集めたMarukido。

2人の宗教に対するスタンスは対極に見えるが、そのどちらもが「宗教2世のリアル」を描き出し、その表現方法としてヒップホップを選んでいる。彼らが語る信仰とヒップホップとは──。

他者の著作物を無断でトレース(なぞり描き)して盗作する行為を意味する言葉「トレパク」。

様々な作品に触れる機会が増える中で、我々はイラストの正しい知識や見識、あるいは「トレパク」のリスクの大きさを理解しているだろうか。

誰もが著作物をインターネット上にアップすることが当たり前になった今、次の盗作騒動に巻き込まれるのは自分かもしれない。

なぜ「トレパク」は発生してしまうのか? ”模写”や”オマージュ”や”二次創作”との違いは何か? そもそも問題の本質は何なのか。

今回、長年第一線で活躍するイラストレーター・中村佑介さんへ取材を行った。若手クリエイターとの交流も積極的に行い、森見登美彦さんの書籍やASIAN KUNG-FU GENERATIONのCDジャケットをはじめとする作品の数々は、多くのクリエイターに影響を与え続けている。その視座から見据えてきた、クリエイティブの倫理とは。

先人たちが築き上げてきた歴史──日本における本流ヒップホップを“正史”とするなら、これまで片隅に追いやられてきたフィメールラッパーたちの歴史は、何と呼べばいいだろう。

いくつかのターニングポイントを経て旧来的な「フィメールラッパー」というカテゴライズが無効化された現在にあって、大きな“現象”としての『フィメールラッパー』は語られる必要がある。

「インターネットのどこかにある部屋で歌っている」アーティスト・somunia。彼女の歩みは、バーチャルYouTuber(VTuber)カルチャーと共にありながら、彼女自身がVTuberと名乗る場面は少ない。彼女にとっての「Vのカルチャー」とは。多くの才能が日の当たる時を待っている「Vの音楽シーン」を、彼女はどう見ているのか。独立後初となるインタビュー。

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