若いオタクはアニメからVTuberに流れたのか? 7つのポイントから考察
2022.07.31
フリーからIP所属へ、そしてまたフリーへ。
somuniaの昔と今、変わったことと変わらないもの。
クリエイター
この記事の制作者たち
「インターネットのどこかにある部屋で歌っている」アーティスト・somunia。
2018年4月に1st EPをリリースして以降の彼女の歩みは、バーチャルYouTuber(VTuber)カルチャーの盛り上がりと共にあった。
2019年3月にVTuberユニット・KMNZを手掛けていたFictyがプロデュースに参画。コンピレーションアルバム『VirtuaREAL』への参加など、積極的に「Vのカルチャー」に歩み寄る一方、彼女自身がVTuberと名乗る場面は少ない。
2021年10月にはFictyから独立。それまでとガラリと印象の変わるオリジナルソング「Psykhe」のリリースで、新たな一面を覗かせた。
独立後初となるインタビューの前編で明かした、somuniaにとっての「Vのカルチャー」とは。
目次
- 転移装置で広がったsomuniaの活動
- somuniaと「Vのカルチャー」との距離感
- 改めて振り返るFicty加入の経緯
- 昔と今、同じフリーでも違うこと
──今までの自分の活動の中で、somuniaさんにとって重要だった出来事や印象深い出来事を教えてください。
somunia いろいろなライブやイベントに参加させてもらっているので、それ以外でいうと、フリーから事務所に入る時、そして事務所からフリーになる時ですね。今振り返れば、自分の中ではかなり大きい出来事だったと思います。
自分はワンマンライブみたいなことを今までしてこなかったので、何か音楽面で印象深いことを語れたらいいんですけど、どれも等しく印象深いんです。
──音楽的な部分でいうと、個人的には転送装置(注:somuniaの意識や姿を外部に飛ばすための装置)を使ったライブが印象深いです。somuniaさんの世界観の中で一番活動の幅がワイドになった瞬間だったと思います。
somunia そうですね。転送装置を使ってYouTubeに歌唱動画を初めて投稿して、それをいろいろな方に見てもらったのはすごく印象的でした。
その後も転送装置を使ってバンダイナムコエンターテインメントの年越しイベント「ASOBINOTES ONLINE FEST 2nd」に、自分のYouTubeに上げる形ではなく、初めて外部のイベントに参加させてもらいました。
somunia すごく緊張したんですが、あのライブはいろいろな界隈の方が見てくれました。そこで初めて知ってくださった方はもちろん、今まで見てくださっていた方にとっても、YouTubeで動画を見るのとは体験としてちょっと違うじゃないですか? 転送時間は限られているので、時間が過ぎたらインターネットの中に戻ってしまうから、コメント欄を見たら「消えないで」みたいなコメントが結構あって、消えないよって思いながら見てました。時間制限付きなので、ウルトラマンなのかもしれません(笑)。
──初めて外部のイベントに出演したのが年末のイベントだったんですね。
somunia オンラインだとそうですね。オフラインイベントだと、この間の「VIRTUAFREAK(バーチャフリーク)」で転送装置を使って初めてお客さんの前で歌いました。
(新木場)ageHaのメイン、アリーナに立ちたいという自分の夢が叶った瞬間で、最初で最後という特別感もありました(2022年1月をもってageHaは閉店した)。自分にとっては、それがすごい印象深いかも。かなり嬉しかった出来事ですね。
──ヰ世界情緒さんとのコラボ曲も印象的でした。どういう縁があってコラボに至ったんですか?
somunia 「CONNECTED OVER THE DIMENSION」という企画でKMNZさん、春猿火さん、私、ヰ世界情緒さんというメンバーで、楽曲コラボしたり、カバーし合ったりしたんです。
前から情緒さんと私は相性がいいよねというような話は、ファンの方の間でもちょくちょく上がっていたんです。コラボを見たいという声も聞いていたので自分も何かしてみたいと思っていたら、いろいろなお力添えがあって実現したというのがざっくりとした経緯です。
コラボがきっかけで仲良くなって、今でもたまに連絡を取り合ったりとか、「ライブ良かったよ」みたいな話を裏でしてたりします。
──今後も2人で何かしら展開する予定はあるんでしょうか?
somunia 「コラボしたい」というのは、文通のときにもお話しました。情緒さんはイラストも描いてらっしゃるので、歌に限らず何かしらの形でご一緒できれば嬉しいなといつも思っています。
──somuniaさんはVTuberというくくりの中に収まらないイメージがある反面、コンスタントにVTuberのコンピやイベントに参加されています。somuniaさんにとって「Vのカルチャー」とはどういうものなんでしょうか?
somunia 実は自分自身のことをVTuberと呼称したことはないんです。もちろん企画の関係で便宜上VSingerと名乗ることはあります。
こういう見た目をしているので、どう受け取られるのかはお客さんに委ねているというか、別にこう呼ばないでほしいとか一緒のくくりにしないで、と思ったことはありません。
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