野木亜紀子の残酷なリアリズムとエンタメの狭間で──『アンナチュラル』から『ラストマイル』まで
2024.11.24
クリエイター
この記事の制作者たち
2023年には20歳を迎えたばかりのラッパー・Yvng Patra。見た目とは裏腹の低音ボイスにスキルフルなフロウで存在感を見せつけてきた。
2024年は、その勢いにさらに弾みをつけた一年だったと言えるだろう。EP『4 MY CULT』のリリース、自身初のワンマン、全国クラブツアーの開催。国内最大級のヒップホップフェス「POP YOURS」には2年連続出演し、Kaneee、Kohjiyaと3人でテーマ曲「Champions」も披露した。
「一皮剥けた」と自身でも振り返る2024年を駆け抜けたYvng Patraが、今の率直な心の内を言葉にする。
目次
- みんな、ライバル
- もっと、音楽をディグってほしい
- ヒップホップとドラッグ──必ず、自分の身体で対価を払う日がくる
- 初ワンマン、全国のクラブツアー終えて、一皮剥けた
- 今なら、今だからこそ──家庭や地元を省みられるようになった
- 数年後、数十年後には、やりたいことができなくなってる世の中かもしれない
──今の、1日の生活サイクルはどんな感じなんですか?
Yvng Patra 日によりますね。まだ引っ越したばかりだし。今は、特に家から出たくない(笑)。家にREC環境あるしウーバーイーツできるし、事足りてる。サイクルっていうサイクルは形成されないですよね。その日、その月によって忙しい時期とちょっと暇になる時期もあるから。でも、家にいる時は基本的にずっと曲をつくっちゃうから昔に比べて、暇ってほどの暇はなくなりました。自分的にも、忙しい方がいい。
──家ではどこまで制作するんですか?
Yvng Patra RECはするけど、もちろんミックスやマスタリングはやってもらってます。
それに「この曲は絶対あのスタジオで録りたい」っていうイメージができる時もあるから、そういう場合はMacBookごと持って行って、デモは用意してあるから本番用にそのまま録る感じ。
──とにかく制作に集中されているんですね。ご自身を取り巻く環境自体は目まぐるしく変わって、どんどんステージも大きくなっていってますが、その変化に心が追いつかなくなるようなことはないですか?
Yvng Patra ないですね。日々音楽に向き合ってるせいか、昔ほど慌てないし、備えられるようにはなってますね。
「POP YOURS」も2年連続出してもらって、肝は据わってきた。去年は会場のマイクを通したキーの調整で苦労した部分があったんですけど、別に人に見せるものじゃないですけどその反省を活かしたプラクティスを積んで、回を重ねるごとにブラッシュアップできてます。
──さらに若い才能も出始めてもいますが、Yvng Patraさんご自身が第一線を担うラッパーであるという意識もありますか?
Yvng Patra そうですね。第一線というか、戦ってる自負はあります。やっぱりみんなライバルなので。
──急速に広がっている日本のヒップホップシーンについて、ご自身の立場からはどう受け止めていますか?
Yvng Patra 幅が広がってきたというか、入り口が広がってる。すごくいいことだと思うんです。
さらに言うと、今もし音楽やりたいとか、音楽を聴くのが好きという人も、もっと好きなものを追求していくといいと思います。ディグって言うんですかね? もっと深いところまで追求して調べて聴いていったら、音楽への解像度も上がると思うんですよ。
続きを読むにはメンバーシップ登録が必要です
今すぐ10日間無料お試しを始めて記事の続きを読もう
800本以上のオリジナルコンテンツを読み放題
KAI-YOUすべてのサービスを広告なしで楽しめる
KAI-YOU Discordコミュニティへの参加
メンバー限定オンラインイベントや先行特典も
ポップなトピックを大解剖! 限定ラジオ番組の視聴
※初回登録の方に限り、無料お試し期間中に解約した場合、料金は一切かかりません。