Interview

  • 2025.12.12

キクノジョーが大切にする“道”のメンタル──富士葵と歩む完全独立とVTuber活動への覚悟

キクノジョーが大切にする“道”のメンタル──富士葵と歩む完全独立とVTuber活動への覚悟

キクノジョーさんは、今年12月で活動8周年を迎えるYouTubeチャンネル「Aoi ch.」に登場するVTuberだ。富士葵さんの相方として、独特な見た目でテンポ良くトークを繰り広げる姿が印象的な存在となっている。

Aoi ch.では「ケーキをきれいにn等分できる装置を作る」や「弥生時代の銅鏡を手作りする」といった独創的な内容の動画が人気で、YouTubeチャンネル登録者数46万人を魅了する一人として欠かせない。

今回はそんなキクノジョーさんに単独インタビューを実施。

キクノジョーさん_1

キクノジョーさん

過去に事務所に所属していた経緯からか「スタッフ」や「裏方」のイメージがついている影響もあるだろうか、キクノジョーさんに焦点を絞った単独取材は今回が初めてとのこと

企業勢から個人勢へ、長い活動歴の中で起こる様々な変遷を富士葵さんと二人三脚で歩んできたキクノジョーさん。唯一無二であるとともに、知られざる存在でもある独自のキャラクターは、一体どのようにして形作られてきたのだろうか。

キクノジョーさんと同じく、動画投稿を活動の主とするVTuberである筆者・おむらいす食堂のおむが訊いた。

目次

  1. 今、“キクノジョー”を名乗るならどう紹介する?
  2. “ジョブホッパー”からの転機、気付けば一番長いキャリアがVTuberに
  3. キクノジョー、活動歴8年の変遷――変わったこと、変わらないこと
  4. 「Aoi ch.って良い意味で何やってるか分かんない」
  5. 事務所移行、そして“完全独立”を経て辿り着いた「今」
  6. 個人勢としての再出発、富士葵と一蓮托生の日々を振り返る
  7. キクノジョーに学ぶ、“道”のメンタル──物事を続けていくということ
  8. ○○がしたい!VTuber“キクノジョー”として思い描く夢

今、“キクノジョー”を名乗るならどう紹介する?

――約8年と長く活動されていますが、改めて、今「自己紹介」を決めるならなんて言いますか?

キクノジョーよぅブラザー!Aoi ch.のわくわくさん、キクノジョーです」ですかね……? 相方の富士葵は、僕のことを紹介する時に「ドラえもん」と表現するんですよ。ただ、あの世界線の21世紀の技術には全然追いついていないと思って(笑)。なので個人的には「わくわくさん」かなって感じですかね。

キクノジョーさん_2

――なんでもつくる、みたいな。

キクノジョー わくわくさんって、ただつくったおもちゃを与える存在じゃなくて、その名の通り「わくわく」を与えてくれるじゃないですか。これまではっきりと公言したことはないですけど、最近の動画では、そこも目指しているので。

実は、わくわくさんを”とあるイベント”でお見かけしたことがあって──すでに番組自体は終了していたんですけど、それでも「わくわくさん」でい続けていることに、「すごい!」と感動したんですよね。そういうトキメキを僕らもお届けできると良いなって思ってます。

――良いルーツですね! ただ、現在の活動は「わくわくさんになろう」と思って始められたわけではないですよね。

キクノジョー そうですね。何年もかけて動画をつくる中で「これは!」と思った動画があって。その路線の延長線上に「わくわくさん」のマインドを感じたのがターニングポイントになりました。

それが「工場の動画の情報から計算でかっぱえびせんを生成する」っていう動画なんですけど、久しぶりにヒットしたなという実感があって。そこからもしかしたらアカデミックな路線も好まれているのかな、と意識するようになりました。

工場の動画の情報から計算でかっぱえびせんを生成する。【再現レシピ】

キクノジョー “完全再現”というジャンルは、YouTubeではよくあるコンテンツですし、ものづくりにおいても珍しいことではないんですけど、エンタメに力を入れつつ、アカデミックと融合しているチャンネルって意外と少ないなと思っていて。

――確かに。もっと科学者みたいなポジションの人がやっているイメージです。

キクノジョー そうそう。そういうチャンネルはあるけど、よりアカデミックが強いイメージなんですよね。機材が専門的で真似したくてもできない内容だったり。アカデミックでありつつも、ご家庭でも真似しようと思えばできる。そこがみなさんに面白いと思ってもらえる独自性になっているんじゃないかと思ったんです。その路線の延長線に、わくわくさんの笑顔が見えた気がして、「ほな!もうわくわくさんやな!」みたいな(笑)。その方向性で動画をつくりはじめたのが1〜2年前なんですけど。

――「わくわくさん」が活動における一つの路線になったのは、ここ数年のことなんですね。

キクノジョー パロディの生放送企画として「つくってノジョノジョ」という工作企画をやってはいたんですけど、僕たちの本命でもある動画コンテンツとして意識しはじめたのが、それくらいの時期からです。

――工作から料理に至るまで、なんでも器用にこなすキクノジョーさんですが、どのように培われたのでしょうか?

キクノジョー これめっちゃ中二病みたいな話になっちゃうんですけど……(笑)。あと、昔の話ですよ?(笑) 今はちょっと考え方も変わっているので、あくまできっかけということで。

人が生まれてから死ぬまで、何らかの接点を持てる人の数は3万人って言われてるらしいんですよ。でも、地球上には80億人いるんです。なので接点を持てるのは、たった0.000735%……って思うと、せっかく出会ったのにそれだけで終わるのがすごくもったいない気がして。

出会った人に覚えてもらえるためにはどうすればいいのか──めっちゃ考えたことがあったんですよ。おむさんだったら、何をします(笑)?

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