Interview

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  • 2021.03.02

「ゲーマー」はもはや死語 e-Sports市場の劇的変化とチーム運営の勝算とは

若きe-Sportsチームのオーナーが見出す、ビジネス上の勝機とは。

数年前と比べて市場がガラっと変化した現在のビジネスモデルを紐解き、その戦略を明かす。

「ゲーマー」はもはや死語 e-Sports市場の劇的変化とチーム運営の勝算とは

「強さにベットするのが僕の中で無茶苦茶コスパが良かった」と語るプロe-Sportsチーム・REJECTのオーナー・甲山翔也さん。

インタビュー前編ではREJECTの成立や広告展開、選手たちのマネジメントについての話題が展開された。

ゲーム実況者やストリーマーが参加する大会が大きな注目を集める現在。多くのプロチームがストリーミングに力を入れていく中、それでもREJECTは競技上の強さにビジネス上の勝機を見出す。

21歳の若きチームオーナーはゲーミングシーンの現在を、そしてe-Sportsシーンの将来をどのように見据えているのか。

強さを求める理由。そこには“ポジションを確立する”という一貫した狙いがあった。

目次

  1. 「ゲーマー」という言葉はもはや死語
  2. e-Sportsチームにはキャッシュポイントが多い
  3. e-Sportsチームの経済圏が必要
  4. 海外の大会に多数出場したからこそわかる“生”の感覚がある
  5. スター選手を生み出す組織づくり
  6. 今のプロって、強くないんですよね。

「ゲーマー」という言葉はもはや死語

──前編では、モバイルシーンは過小評価されていたし、日本のビジネスシーンはちょっと甘いところがあったとお話しいただきました。REJECTとしては、そこを強化していくことで業界を変えようとしているのか、それとも業界自体が投資家から、すでに注目され始めているのか。体感的にはどちらなんでしょうか?

甲山翔也(以下「甲山」) 両方だと思っています。

e-Sports業界は2017年くらいに投資家から注目されたものの、一度彼らは手を引いてるんですよ

例えばe-Sportsチームではなく一緒にプレイするプレイヤーを探すマッチングサービスやコーチングサービスが出資を受けるケースがありました。当時はシーンも賞金や年俸も小さいのにコーチを受けても……という未成熟でまだ時期尚早な状況でしたが、今はそうではありません。

たった数年でこんなに変わるのかという話ですが、ちょうどスマートフォンが出てからネットの環境がこれだけ変わったというのと同じですね。

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