Vol.1 求められるキャラクターを演じる辛さ

Interview

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  • 2019.05.17 19:00:00

2019年現在、「叩いてもいいキャラ」の筆頭は安田大サーカスのクロちゃんだろう。『水曜日のダウンタウン』でその生態が次々に暴露されたことで“モンスター”としてのイメージが定着し、そのキャラを存分に活かした彼は、むしろタレントとしては輝きを増してテレビでも引っ張りだこだ。

子役タレントとして活躍してきた「はるかぜちゃん」こと春名風花さんも、幼い頃から心ない言葉に晒され続けてきた。彼女は高校時代を、学校側の理解を得て自分とは別人の「西村風花」という別人格として過ごしてきたことを明かしている。

「キャラクター」という言葉はとても都合が良い。自分を守る盾にもなれば、人を攻撃する言い訳にもなる。ほとんど接点はないながら、「キャラクター」として晒され、同時に武器にもしてきた2人の邂逅。

Vol.1 求められるキャラクターを演じる辛さ

「キャラクター」とは何か。それは「本当の自分とは何か」と同じくらい、難しい問いなのかもしれない。家庭での顔、職場で学校で振る舞う顔、恋人に、友達に、自分自身に見せる顔。そして現代においては「SNSで見せる顔」もある。

先日ブログにて、「高校の3年間を本名ではない「西村さん」で過ごした」と告白したはるかぜちゃんこと春名風花。そしてその特異なキャラクターがテレビやインターネットで常に「風(暴風)」を巻き起こしている芸人・クロちゃん

キャラクターを自在に操っているように見える二人が抱える本音には、「キャラクターとは何か」のヒントが隠されているのではないか。ほぼほぼ初対面という2人が、ポツリポツリと語り出す。第1回「キャラクターのセルフプロデュース」。

調子乗ってた時期、5歳ぐらいの時に終わった

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クロちゃん 俺かなり前からフォローしてたからね、はるかぜちゃんのTwitter。

はるかぜちゃん 本当ですか? ありがとうございます。

──お2人は初対面ですか?

はるかぜちゃん はい、ほぼ。だから「なんでなんだろう?」って思いました(笑)。あんまり何度も接触がある関係ではなかったので。

クロちゃん 接触って! 俺握手券か何か買った?(笑)

はるかぜちゃん あはは。今まで対談っていうといじめの話とかで呼ばれることが多くて。こういった企画で呼ばれるのはちょっと珍しい。

──ちなみにクロちゃんにはどんな印象を抱いていらっしゃいましたか?

はるかぜちゃん すごい面白い方……ぼく、この一個前の仕事で、以前クロちゃんさんと仕事したっていうスタッフさんと会いまして。

クロちゃん アグネス・チャンじゃないんで、クロちゃんで大丈夫です(笑)。

はるかぜちゃん スタッフさん「ぶっ飛んでていいよね」って言ってました(笑)。

クロちゃん どういうこと?「ぶっ飛んでていいよね」っておかしくないですか?(笑)

──最高の褒め言葉ですよね、芸人さんにとっての。

クロちゃん そうなんですかね。

──逆にクロちゃんははるかぜちゃんに対してどんなイメージを?

クロちゃん もう10年近く前かな? テレビで「すぐ泣ける」っていう番組を見たときに、すごい子役の子いるなって思って。Twitterのフォロワー数も多いし、結構自分が思ったことをズバズバ言ってたから、面白いなって。賛否両論あっても関係ないんだなと思って見てました。

子供っていう武器をしっかり使ってるけど、やってることはちょっと大人じゃないですか。ただTwitterだと、意外とそれに対して文句言ってくる人も多いからキツイだろうなって思ったよ。

──Twitterで文句を言われ続けてるクロちゃんならではの。

クロちゃん そうですね、一個「おはよう」って言ったら罵詈雑言100、200ね。「また目が覚めやがってバカ」とか、「永眠してください」とかね、いろいろ来ますからね。僕、別に政治に対してとか、平和とか社会問題とか、そういう炎上しそうなものについてつぶやいたことなんかないんですよ。

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