LAM インタビュー「僕は天才ではない、だけど──」
2020.11.21
この記事は、KAI-YOU.netに公開されている「22歳映像作家Nateインタビュー CGは「俺こんなスゴいこと考えてる」の可視化」の後編になります。
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プロゲーミングチーム・Crazy Raccoonのクリエイター部門唯一のメンバーであり、FPSシーンで活躍する映像作家・Nate(ねいと)さんへのインタビュー。
KAI-YOU.netで公開された前編では、Nateさんがプロフィールで掲げる「視覚からの快感」へのこだわりやそのルーツ、そしてクリエイティブチーム「nim」を設立した経緯について語られた。
「世の中の天才は全員敵だと思って生きてきた」と考えていたNateさんが大いに影響を受けたというCrazy Raccoonオーナー・おじじさんとの出会い。ところが、Nateさんは高校時代までゲームに全く興味がなかったという。
配信文化が花開く現代において、FPSゲームシーンの最前線に関わるようになったNateさん。彼がクリエイターと二次創作について思うこと、そして映像クリエイターを志す若い世代に伝えたいこととは。
目次
- Nateの運命を変えた『Fortnite』との出会い
- リズアートのキル集、「CRカップ」OP映像…エポックメイクの裏側
- 「愛を伝えて宣伝に」二次創作のすすめ
- Nate流、映像制作の勉強術
- 技術力から企画力へ 若手映像作家の生存戦略
──前編ではおじじさんのお話が出ましたが、NateさんがCrazy Raccoonのクリエイター部門に所属したきっかけはなんでしょうか?
Nate 多分、『Fortnite(フォートナイト)』部門の選手・リズアート(RizArt)くんとの出会いがきっかけですね。
「日本で一番良いものをつくろう!」と、僕からキル集(キルモンタージュ)をつくろうと誘いました。元々僕の作品を観てくれていたようで、リズアートくんも乗り気でお話が進んだ記憶があります。
Nate 実は僕、もともとシューティングゲームに全く興味がなかったんですよ。ゲーム自体をそんなにやらない子供で、映像制作を始めるきっかけとなった『うごくメモ帳』を除くと小学校のころ『大乱闘スマッシュブラザーズ』をやっていたぐらい。
中学・高校では本当に全くゲームで遊んでいなくて、中学は勉強・勉強・勉強で、高校は勉強・映像・映像みたいな感じでした。
どっちかというと、当時はもはや「ゲームなんて時間を取るし、勉強した方がいいだろ」「時間の無駄」とまで思っていたぐらいです。
──そんなに!? それでは、FPSやTPSゲームに興味を持ったきっかけはなんだったのでしょう?
Nate 大学生になって、たまたま僕のSNSに「『Fortnite』というゲームが世界的に流行っているらしい」という情報が流れてきたんですよね。
それで「大学生にもなったし、流行ってるゲームくらいはちょっと触ってみるか」みたいな本当に軽いノリで遊んでみたら、もうめちゃくちゃハマっちゃいました(笑)。「こんなにバカにしてたのにめっちゃ面白いじゃん!」って。
全国のプレイヤーと競ったり、ゲームを通じてコミュニティが広がったり、それまでの僕には想像できなかったことが本当に楽しいんです。今ではもうどっぷり(笑)。『Fortnite』以外にも『Apex Legends』や『VALORANT』など、いろいろなゲームをプレイしたり観戦したりしてますね。
ゲームで遊ぶようになってから、競技シーンで活躍されてる人やストリーマーとして活動されている方への尊敬の念もとても大きくなりました。
それで自然と「僕の力でこの人たちを応援するには何ができるかな」と思って、クリエイティブ方面で関わりを持つようになりCrazy Raccoonに加入したという流れですね。
加入前から「CRカップ」の映像制作を担当していたんですが、ある日おじじさんから突然電話がかかってきて「CR入らない?」と誘っていただきました。
──ゲームで相手を倒す瞬間を集めた動画・キル集(キルモンタージュ)や移籍の際の告知など、映像・動画はプロゲーマーやストリーマーのイメージを決めるものとして重要なものになってきています。Nateさんから見て、こうした状況はどう見えているのでしょう?
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