KOHH引退後の千葉雄喜が惚れたラッパーYan Sekuインタビュー「全部捨てたら」
2024.02.08
「今、何が起こっているのか自分でも分かっていない」
そう応えたのは、実に15年近いキャリアを誇り、『マインクラフト』や『PUBG』、TRPGといった多岐にわたる作品をプレイしてきたゲーム配信者・しょぼすけさんだ。
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しょぼすけさんが立ち上げたのは、『Grand Theft Auto V(グランド・セフト・オートV、以下GTAV)』を題材にした企画「ストリートグラフィティ ロールプレイ」。
通称「ストグラ」と呼ばれるこのサーバーには、ストリーマー、プロゲーマー、TRPGプレイヤーなど、経歴や界隈を問わず様々な活動者が参加。ゲーム内の舞台「ロスサントス」の住人として、役職や各々が設定したキャラクターに見合う”ロールプレイ”に主軸が置かれている。
本稿執筆時点では、Twitchの総フォロワー数が130万人を越えるストリーマー・SHAKAさんや、『呪術廻戦』の「五条悟」役などで知られる声優・中村悠一さんも参加しており、推し参加者の活躍を心待ちにしているファン層に支持され、コミュニティの垣根を越えた一大ムーブメントを形成。
1月6日には、マクドナルド役で知られるライトさんが主催し、ストグラ初となるオフラインイベント「ストグラ Role Play Live(ストグラRPL)」も開催されるなど、その存在感を日増しに高め続けている。
2022年夏の立ち上げ以降、ストグラは紆余曲折を経てどのような成長を遂げたのか。また、国内では類を見なかった『GTAV』のロールプレイングサーバー(RPサーバー)を如何にして生み出したのか。「コミュニティの垣根を越えたかった」と語ったしょぼすけさんの真意とは。
目次
- 界隈の垣根を越えた「闇鍋コミュニティ」をつくりたかった
- 過去一番の難易度を誇った「ストグラ」の立ち上げ
- 万全の運営体制でストグラを存続させる
- ストグラの魅力は「日常を覗き見できる緩さ」にあり
──「ストグラ」と言えば、今やTwitchやYouTubeなどの動画プラットフォームにくわえ、オフラインイベント等の展開を含めて支持されている企画ですね。そこでまずは、しょぼすけさんが『GTAV』でRPサーバーを立ち上げた経緯について教えてください。
しょぼすけ そもそもストグラは、2022年8月に僕の友達を集めて始めたフレンド限定のサーバーからスタートしたんです。
例えば『マインクラフト』で友達と一緒にエンダードラゴンを倒すまで遊ぶ……みたいなことってストリーマーに限らず誰でもあるじゃないですか。ストグラも最初はそのテンションで始めて、約1年半でここまで大きくなりましたね。
──当初は友達同士で楽しむプライベートサーバーの延長線だったということですね。
しょぼすけ そうだったと思います。サーバー立ち上げの初日に集まったのは、40人から50人くらいでした。僕は15歳からゲーム配信をやっていたので、それまでにいろいろな界隈の人と仲良くなっていたんです。
バトルロイヤルゲームの『PUBG』では「DONCUP」(※)という大会を開いたり、TRPGやマーダーミステリー(マダミス)のコミュニティの方々とも交流していました。周りからは「鯖立ておじさん」って呼ばれるくらい企画屋なんですよ。そんな中で「本格的にGTAを始めたい!」と思ったきっかけが2つあったんですよ。
1つ目が、「GTAのRPサーバーがすべて日本国外で流行っていた」こと。その頃から「Summit1g」や「XQC」といった人気ストリーマーが、「nopixel」という有名なRPサーバーで遊んでいたんです。
僕はそれを見て、「日本も昔からマダミスやTRPGの文化があるのに、なんでゲーム内でロールプレイをあまりしないんだろう」と不思議に思いました。
これが2022年の6月くらいで、そこから友達と2人でサーバーの立ち上げ準備に入りました。僕は主にプロデュース方面を担当しつつ、その友達にはプログラム関係やサーバー周りのセットアップを手伝ってもらいましたね。
DONCUP:しょぼすけさんが主催した『PUBG』の日本最大のコミュニティ大会。2019年にはPUBG JAPANの公認を受け、2021年頃まで活動した。
──しょぼすけさんが感じた違和感がサーバー立ち上げの源泉になったんですね。
しょぼすけ やっぱり、「海外で流行っているGTAのRPサーバーを日本にも広めたい」という気持ちが大きかったです。
あとはもう1つ理由があって、「闇鍋みたいな総合コミュニティ」をつくりたかったんです。
──「闇鍋コミュニティ」とはどういうことでしょうか?具体的に知りたいです。
しょぼすけ 今までのストリーマーは同じゲームタイトルや界隈の中でコラボするけど、その垣根を越えた交流はあまりなかったと思います。
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