somuniaインタビュー「VTuberの歴史と一緒に育ててもらった」
2022.03.29
紆余曲折を経てたどり着いた、これまでの道のり。
DUSTCELLが見つめる過去、現在、そして未来。
クリエイター
この記事の制作者たち
ボーカルのEMAとコンポーザーのMisumiによって、2019年10月に結成されたDUSTCELL。
2021年現在、彼らを含めた「ネット発のアーティスト」はインターネットの枠を超え、様々なフィールドに活動の舞台を広げている(関連記事)。
音楽的ルーツや制作への姿勢、各楽曲に込められた思いが語られた前編。
後編では彼らを育んだネットの音楽シーンを俯瞰。
DUSTCELL以前の、決して一本道ではなかったそれぞれの活動を振り返り、謎のベールの向こう側にいる彼らのインターネットとの距離感について話が膨らんだ。
目次
- ネットの音楽は気軽に日常生活の一部に取り込める
- ボカロにはボカロにしか出せない良さがある
- 配信をやったからこそ学べたこと
- ずっと何か一つに固執しなくちゃいけないことはない
- 姿を完全に出さないからこそ表現できる世界観
- アカウントを別に分けた理由
- 活動から芽生えた自覚
- バカみたいに聞こえる、ひとまずの目標
──DUSTCELLさんは他のアーティストと合わせて「ネット発のアーティスト」と括られることがありますよね。
EMA ヨルシカさんとかYOASOBIさんとか、姿は積極的に出さず歌や声だけでいろんな人の耳に届けているアーティストさんたちと名前が並ぶと嬉しいです。
──そういったネット発の音楽シーンの現在についてはどのように考えていますか?
Misumi 盛り上がっていると思います。アニメーションと合わせて展開するのはすごく日本的だなと。
ヨルシカもYOASOBIもメロディと歌詞がすごいと思っています。ボカロをやってる人って歌詞に力を入れてるというか、言葉の力が素晴らしいメロディに乗っかっているからこそこれだけ流行っている印象があります。
形だけ真似してアニメーションでやろうとしても上手くいかないと思いますね。
EMA ネットは広がりやすいのももちろん、気軽に日常生活の一部にできて馴染みやすいですよね。
どんな音楽を聴くかを含めて、SNSには常に音楽の情報が流れています。そこを通じて文化がここまで流行ったのも、きっと海外と違うというか、日本独特な感じがします。
Misumi あとは、二次創作文化がめちゃくちゃ大きくなって、それで聴く人が増えたというのも大きいと思っています。
続きを読むにはメンバーシップ登録が必要です
今すぐ10日間無料お試しを始めて記事の続きを読もう
残り 5908文字 / 画像8枚
800本以上のオリジナルコンテンツを読み放題
KAI-YOU Discordコミュニティへの参加
メンバー限定イベントやラジオ配信、先行特典も
※初回登録の方に限り、無料お試し期間中に解約した場合、料金は一切かかりません。
様々なジャンルの最前線で活躍するクリエイターや識者を中心に、思想や作品、実態に迫る取材をお届け
様々な記事の中から編集部で厳選したイチオシ作品をご紹介
ラッパー/ライター/編集
現代の日本の音楽シーンを語るなら、ボカロ文化は不可欠。2020年代のボカロ曲において、音楽的な独自性はどこにあるのか? 柴那典さんが「MAJ2025」受賞候補曲から考えます。
ライター
『ブルーアーカイブ』の青い色彩設計、そしてエデン条約のストーリー。この2つを柱に日本のサブカルチャーがアジアにどんな影響を与えたか、韓国でどう花開いたかを紐解きます
ライター
ぶいすぽっ!所属の蝶屋はなびさん。普段から前向きな姿勢を崩さない彼女のひたむきさはどこから来ているのかうかがいました。格ゲートークも充実!
編集
語られざる、違法な海賊版トレーディングカードゲームの歴史。世界広しと言えども、この解像度でその歴史を紡げる人は、SF作家・ゲームコレクターである赤野工作氏しかいない。
編集
結局、同人誌って違法なの? 実在する「VTuber」の二次創作、もしかして肖像権侵害や侮辱罪に当たっちゃう? 令和版、同人文化への最新の法的動向を弁護士に根掘り葉掘り聞いてます。
編集
日本語ラップを、構造的に理解する──音楽としてでもライフスタイルとしてでもない、新しいヒップホップの解釈を提示してもらっています。
編集
オタク/ラップのトップランナーだからこそ語れる“ニコラップ”の世界。懐かしいだけじゃなく、今に接続される話になっています。
ライター・編集者
減らないVTuberの活動休止について、根本的な原因を九条林檎さんに聞きました。推しのVTuberがいる方は、ぜひ読んでもらいたい内容です。