他にない「DUSTCELL」という個性 時代を象徴する2人の、たった一つの掟

Interview

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  • 2021.05.03 20:00:00

鮮烈なデビューを飾った音楽ユニット・DUSTCELL。

EMAとMisumiによる楽曲制作の舞台裏。

他にない「DUSTCELL」という個性 時代を象徴する2人の、たった一つの掟

ボーカルのEMAとコンポーザーのMisumiによって、2019年10月に結成されたDUSTCELL

結成まもなく、クリエイティブレーベル・KAMITSUBAKI STUDIOへの所属を発表し、最初の楽曲「CULT」は投稿から1ヶ月経たずして100万再生を突破。

DUSTCELL - CULT

2020年5月には1stアルバム『SUMMIT』をリリースし、iTunesアルバム総合ランキングで2位を獲得。同年7月と11月にはワンマンライブを開催と、ネット発のアーティストとして多くの支持を集めている。

今年に入ってもその勢いは衰えず、4月21日からは新曲「命の行方」が専門学校HALの2021年度TVCMソングとして全国で放送されている。

DUSTCELL結成当時の振り返り、「命の行方」制作の舞台裏から、MisumiEMAの両名の音楽的ルーツや制作への姿勢、各楽曲に込められた思いに迫る。

目次

  1. ネットレーベルの音楽と大塚愛に触れた初期衝動
  2. 宇多田ヒカルの声にある神聖さをEMAにも感じた
  3. 美と狂気がコンセプト、ではない
  4. 「命の行方」が「STIGMA」から引き継いだもの
  5. 「映画って、日常から非日常にちょっと連れ出してくれる」
  6. 定期的に音楽から逃げたくなる時期がある
  7. 培ってきたものを全て落とし込んだ「命の行方」

ネットレーベルの音楽と大塚愛に触れた初期衝動

──お二人が音楽を始めたきっかけは何だったんでしょうか?

Misumi 僕はもともと高校の時、軽音楽部でバンドをやっていたところから始まりました。

当時はバンドの音楽を聴いていたんですけど、ネットレーベルの音楽を通してクラブミュージックシーンや、ダンスミュージックシーンに触れてボカロPになったんです

特にそのシーンではimoutoidというアーティストがすごく好きでした。僕が知る頃にはもう若くして亡くなってしまっていたんですけど、彼がつくる音楽は今聴いても古くないというか、十何年前の曲に聴こえないんですよね。

あとはK-POPもそうですし、影響を受けているアーティストで言えば宇多田ヒカルさんですね。DUSTCELLで曲をつくる上でも意識せざるを得ない存在になっています。最近はまたバンドもよく聴いていて、特にTempalayというバンドがかっこいいなと。

──始めたときから「こういう音楽をやりたい」というビジョンがあったんでしょうか?

Misumi 軽音楽部でドラムをやり始めて、色々形が変わりつつも今の音楽に辿り着きました。これまで聴いてきたりやってきたりしたことが、今全部DUSTCELLに繋がっている気はしますね。

──EMAさんはどうですか?

EMA もともと幼稚園の時から合唱とか、歌うこと自体がすごく好きでした。

歌手だと、小学校の時から大塚愛ちゃんの大ファンで、お母さんにライブも連れていってもらってました。

パソコンを使い始めた中学生当時、ニコニコ動画やボカロの全盛期でした。もともと兄がそういう文化が好きなのもあって、ボカロを使って曲をつくる人達がいるのをその時に知りました。

曲をカバーする「歌ってみた」文化も、その時に知ったんです。それで自分もやってみようと百均のマイクで録り始めたのが始まりでした。

──百均のマイクからスタートしたんですね!

EMA 通話用マイクとフリーソフトで録ってましたね。

それを続けていくうちに、機材も揃えてミックスもちゃんとやってもらうようになって。Misumiさんの音楽とは、今とは違う名義で歌い手として活動していた時に出会いました。

歌い手としてやっていくうちに色んな音楽に出会って、カバーや歌うだけじゃなくて、自分で音楽をつくっていきたいなと思うようになって今に至ります。

──「歌ってみた」を始めた時は、やはりボカロをカバーしていたんですか?

EMA いや、最初は大塚愛ちゃんの歌を一人で録ってました。

Misumi あ、ちなみに僕が最初にバンドでコピーしたのも大塚愛さんでした

EMA へー、それは知らなかった(笑)。

──意外な一致ですね。他にはどんな曲を歌ってきましたか?

EMA 自分がその当時にハマったボカロ曲ですね。

wowakaさんやDECO*27さん、米津玄師さんのハチ名義の曲とか。世間には出していないけど一人でこっそり録音してました。

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