作曲はギフト、編曲は職人技
2020.02.28
この世からなくなった絶版本を復活させる「復刊ドットコム」。
元音楽レーベルのA&Rだったという復刊ドットコムの取締役と音楽家で企業家のTom-H@ckとが交わす、音楽と出版のクロストーク。
クリエイター
この記事の制作者たち
TVアニメ「けいおん!」の楽曲で作曲家デビューを果たし、今では企業家として4つの会社の経営者の顔も持つTom-H@ck。気になるWebサービスを運営する企業を訪問する本連載。
「絶版」となり入手が困難になった本を復刊するサービス「復刊ドットコム」を運営する株式会社復刊ドットコムに突撃。
音楽業界と出版業界の話、気になる「高額転売」との関係性などについて、引き続き取締役の吉田淳さんとTom-H@ckさんが意見を交わす。
目次
- 音楽業界と出版業界の不況と未来
- コロナ禍の影響は? 電子書籍化は進む?
- 電子書籍化は、絶版の減少に繋がるか?
- 復刊を検討するときの判断材料
- ニーズはあっても復刊しづらいもの
- 「復刊」と「高額転売」の関係性
- 紙として所有するニーズに応える使命
Tom-H@ck 吉田さんはもともと、僕と同じ音楽業界にいらっしゃったとうかがいました。
吉田 実はそうなんですよ。音楽レーベルでA&R(アーティストの発掘や育成など)業務も担当していました。
2000年に音楽業界からネット業界に転職をしたのですが、前年の1999年にiモードが誕生したんです。そこでインターネット業界の潮目が変わったというか、「これからはネットだな」という感覚がありました。そんな頃にちょうどTSUTAYAのネット関連事業で人材募集があって、インターネット業界で仕事を始めることになったんです。

Tom-H@ck 僕自身音楽業界を見てきていますが、転職されて正解だと思います(笑)! どちらが良い悪いという話ではありませんが、日本の音楽業界も少なからず「失われた30年」の影響を受けました。
日本には、「失われた30年」と言われる、バブル以降の経済停滞期があります。音楽も、ちょうどその頃、特定のグループや事務所の一極集中で、彼らしか売れない時代があり、苦労したアーティストがたくさんいました。その頃に、「音楽業界で食べていくのは難しい」というイメージが強くなった。
でも、グローバル市場から考えると少し違います。
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