若いオタクはアニメからVTuberに流れたのか? 7つのポイントから考察
2022.07.31
累計78万人。この1月には2億円の資金調達を行ったばかりの人気要約サービス「flier」。
音楽家として「けいおん!」でデビューを果たし、今では4つの企業の経営者でもあるTom-H@ckが、クリエイター・企業家として切り込む。
クリエイター
この記事の制作者たち
TVアニメ「けいおん!」の楽曲で作曲家デビューを果たし、今では企業家として4つの会社の経営者の顔も持つTom-H@ck。彼の気になるWebサービスを訪問する本連載。
ビジネス書をメインに約2,400冊の本の要約を提供するサービス「flier」を運営する、株式会社フライヤーに突撃。後編となる今回は、「要約」が完成するまでの流れや、自社マーケティングから見えてきた“読まれるビジネス書”の傾向まで。
引き続き執行役員・プロモーション担当の井手琢人さんに話を聞いた。
目次
- コロナ禍で売れたビジネス書とは?
- 現代に高まる「安息」へのニーズ
- flierの「要約」が完成するまで
- 「要約」に許諾は必要なのか?
- 「flier」の要約ライター、ちょっとやってみたい
- 「要約」が反響呼んで重版というケースも
- 「4000字に要約されたら売れなくなる本をつくっているのか?」
- 「良い要約」「悪い要約」の条件
Tom-H@ck ビジネス書の売れ行きの浮き沈みには、決まったサイクルのようなものがあるんでしょうか?
井手琢人(以下、井手) だいたい年始や4月はビジネス書が元気なので会員数が伸びることは多いんですけど、必ず落ち込むタイミングというのはないですね。
時期よりもヒット作を中心にしたトレンドに左右されるところはあります。近年では『FACTFULNESS』や『メモの魔力』、『多動力』などは顕著でした。
Tom-H@ck そういった話題の本が出るとたしかに会員数は増えると思いますが、それだけ読んで退会してしまう人も中にはいらっしゃいそうですね。
井手 入り口は話題書やベストセラーでも、「1冊10分」という手軽さをフックに、他の本も読んでみようという流れをつくってこそがフライヤーの価値だと思っています。
Tom-H@ck 要約が読まれやすい本の傾向はありますか?
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