短歌ブームと文学フリマ拡大が示す『不良債権としての「文学」』の答え
2024.03.02
音楽配信プラットフォーム・Spotifyが作成した公式プレイリスト「Gacha Pop」が、2023年にSNS上で話題となった。
“日本のポップ音楽を世界に届ける”と銘打たれ、Xで発表された本プレイリストは、1ヶ月で約9万人が「お気に入り」として登録。2024年現在、「お気に入り」登録数は30万人近くに上っている。
⋱NEW PLAYLIST⋰
𝗚𝗮𝗰𝗵𝗮 𝗣𝗼𝗽
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
日本のポップ音楽を世界に届ける
新しいグローバルプレイリストが登場🎉
記念すべき最初のカバーはAdo🎤本日配信リリースした "いばら" を含む
楽曲をたくさん楽しんで🎧https://t.co/7YQ0zDNcsU#GachaPop@ado1024imokenp pic.twitter.com/SuYrC1hfWM— Spotify Japan (@SpotifyJP) May 9, 2023
米Billboardのグローバル・チャート「Global Excl. U.S.」で首位を獲得したYOASOBIの「アイドル」や、Apple Musicのグローバルチャートで1位となったAdoさんの「新時代」、Spotifyが2022年“海外で最も再生された国内アーティストの楽曲”として発表した藤井風さんの「死ぬのがいいわ」などが選曲されており、その並びでも注目を集めている。
本プレイリストを新設した意図について、SpotifyはKAI-YOUの取材に対し「日本の楽曲の独特なコード感やユニークな構成、演奏の素晴らしさや独自性も含めたクオリティの高さを改めて海外に発信していきたい」と語った。
目次
- プレイリスト掲載が、ヒット曲へと繋がる現在
- 「Gacha Pop」という日本を象徴する名称
- 「Gacha Pop」の選曲基準と方法
- Spotify運営「カラフルな雑多さこそ、日本的で楽しい」
※本記事は、2023年6月に「KAI-YOU.net」で掲載された記事を再構成したもの
SpotifyやApple Music、Amazon Musicなど、多くの音楽配信プラットフォームで標準搭載されている「プレイリスト」機能。
サービス運営会社がつくる公式プレイリストから、アーティストやリスナーが作成した個人性の高いプレイリストまで、様々なものが公開されている。
日々数多くの新曲が音楽配信プラットフォームを通じデジタルリリースされている現代において、アーティストにとってプレイリストに選曲されることはより重要になってきている。
例えば、Spotifyのプレイリスト「Tokyo Super Hits!」は約80万人が「お気に入り」に登録している。
このような登録者数が多いプレイリストに楽曲が載れば、必然的により多くの人に聴いてもらえる──ひいてはヒットするチャンスが生まれる。
前述した藤井風さんの「死ぬのがいいわ」も、2022年7月のTikTokユーザーが使用したことをきっかけにタイのバイラルチャートにランクインし、その後、アジアやヨーロッパなど世界各国に広がっていった。
その背景にチャートの内容を反映した公式プレイリストの存在が少なからず影響していたことは想像に難くないだろう。
「何が出るかな? ガチャを回して新しいJ-Popのお宝を見つけてね(What pops out!? Roll the gacha and find your Neo J-Pop treasure.)」と説明されているプレイリスト「Gacha Pop」。
Spotifyによれば、「Gacha Pop」というプレイリスト名は「日本発のポップでカラフルなカプセルトイ(=ガチャガチャ)から着想を得、玩具箱をひっくり返したような、何が出るかわからない、ポップで雑多な楽しさを表現して発想したもの」だという。
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