「僕は音楽しかできない」SASUKEの放つ異彩の源

Interview

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  • 2019.07.23 19:00:00
「僕は音楽しかできない」SASUKEの放つ異彩の源

左:SASUKEさんのお父さん 右:SASUKEさん

稲垣吾郎さん、草なぎ剛さん、香取慎吾さんによるユニット・新しい地図 join ミュージックへの楽曲提供や、m-floのアルバムへのリミックスでの参加、自身の作品としてもワーナーミュージックジャパンから3作の楽曲をリリースするなど、音楽クリエイターとして多くの実績を持つSASUKEさんはまだ16歳の高校生だ。

まだ16歳、とは言うものの彼は既に書ききれないほどの経歴を持っている。

音楽好きな両親の元に生まれ、物心のつかない頃に音楽に出会うと、一気にその魅力にのめり込み、ダンスや作曲など多彩な方法で自らの衝動を表現することを始めた。

10歳にしてニューヨークのアポロ・シアターでのプロへの登竜門的ショー、アマチュアナイトに挑戦すると、日本人として史上最年少で優勝。

その後フィンガードラムでの路上パフォーマンスがTwitterで話題を呼ぶと、SNSを中心にファンを増やし、新しい地図 join ミュージックへの楽曲「#SINGING」提供をしたことで更なる注目を浴びることになる。この時点でまだ15歳の中学生であった。

高校生になり、平成の終わりには「平成終わるってよ」、令和の始まりに「新元号覚え歌」というタイトルの楽曲をリリースするなど、その奔放な制作スタイルはメジャーレーベルと契約しても変わらず、むしろその才能の翼をより大きく広げている。

そんな天才とはいえ、一人で育つものではない。
少年ともなればそれはなおさらで、活躍の幅を広げ地元・愛媛と東京を行き来するようになった彼の傍らには常に見守る親の姿がある。

今回はSASUKEさんご本人に加え、彼が音楽に傾倒するきっかけを作り、その活動をサポートし続けるお父さんにインタビューを敢行。天才少年クリエイターとその天才が育った家庭にもフォーカスしていく。

撮影:滝沢たきお

なんでもできるじゃなく、音楽しかできない

──音楽制作にダンス、時にはグラフィティに至るまで音楽を軸に幅広く活動するSASUKEさんですが、物心つく前から音楽に夢中だったそうですね。

SASUKEさん_1

SASUKE 両親が音楽好きで、家ではいつも音楽が流れていたんですが、2歳の頃にはそれにあわせて踊っていたらしいです。僕は覚えていないんですが(笑)

 大体の子どもは音楽が流れていたら、ダンスとは言わずとも体を動かしたりしますよね。最初はそういうきっかけでしたが、だんだんダンスっぽくなっていったんです。

SASUKE それからお父さんがダンスのDVDを買ってくれたり、テレビ番組を録画してくれるようになって、幼稚園から帰ってきたらかじりつくように見ていました。

 ダンスもヒップホップ系のものを好んでいて、見ながら真似して踊るところから始まり、徐々にジャンルとかを覚えていきましたね。

──ダンスのルーツはヒップホップだったんですね。意識的に音楽を聞き始めたのもヒップホップからでしたか?

SASUKE 音楽として最初にいいなと感じたのはファンクで、あのノリノリな雰囲気が好きでした。踊るのにもピッタリなので、ファンクで踊ることも好きになっていきましたね。

──ダンスといえば10歳の時にはニューヨークの名門クラブ、アポロ・シアターで行われた世界中のアマチュアエンターテイナーの憧れの舞台である「アマチュアナイト」で優勝するというとんでもない快挙を成し遂げられています。

SASUKE アポロシアターは歓声がすごいんです。ぐわーっとうるさいくらいの声が客席からあがるんですが、それもただ騒いでるだけじゃなくて、僕がなにかをやったら盛り上がってくれる。お客さんが多いほどテンションがあがるタイプの僕としては、とにかく楽しい体験でした

あれだけのお客さんの前に立つのはなかなかない機会ですが、それを常にできるようになりたいと思っています。

──今でも大きな指標になっているんですね。

SASUKE これまでの人生の中でも最大規模のイベントでしたからね、いつか越えたいです。

──その後路上でのフィンガードラムのパフォーマンスがTwitterでバズり大きな注目を集めました。それからはトラックメイキングやダンス、DJと様々なパフォーマンスができるマルチな才能を持った天才として評価されてきたわけですが

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作曲のきっかけは直感

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