若いオタクはアニメからVTuberに流れたのか? 7つのポイントから考察
2022.07.31
「毎日投稿」を続けながら、数々の偉業を成し遂げてきたVTuber個人勢の星・ぽこピー。
大きな反響を得た前回のインタビューから1年──彼らはどのような成長を遂げ、そして何を目指していくのか。その大いなる野望と、現実。
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「生涯バーチャルYouTuber宣言です!」という力強い宣誓によって締めくくられた前回の取材から約1年。兄ぽこさんがプロデュースする甲賀流忍者!ぽんぽこさん+オシャレになりたい!ピーナッツくん(ぽこピー)の二人は多くの偉業を成し遂げてきた。
4月にアパレルブランド「SPINNS」とのコラボイベント「うりゃおい!原宿パーリナイ」を行うと、8月には豪華ゲストを招いての24時間連続生配信企画「ぽんぽこ24」の3回目を成功させる。
10月には同じバーチャルYouTuber個人勢のおめがシスターズや名取さなさんと合同でのコラボショップイベント「バーチャルスクランブル」を開催。そして11月、「ゆるキャラグランプリ2019」で堂々の優勝を飾った。
恐るべきは上記すべてをYouTuberの本懐である動画の毎日投稿を続けながらやってのけたということだ。前回の時点でも唯一無二だったバーチャルYouTuber個人勢による動画の毎日投稿というスタイルは、その特別性をさらに研ぎ澄ましている。
動画の毎日投稿を軌道に乗せながら、かねてよりの野望であったゆるキャラグランプリ優勝を達成し、順風満帆に成功を納めているように見えるぽこピーだが、その裏には多くの苦悩と、努力があったはずだ。
先行者のいない荒野を妹と二人で歩き、輝かしい足跡を残してきたこの1年で、兄ぽこさんは何を見て、感じてきたのだろうか。
──まずはなんといってもゆるキャラグランプリ優勝おめでとうございます。多くのバーチャルYouTuberさんたちからもお祝いメッセージが送られていて、かなりのお祭りムードでしたね。
兄ぽこ ありがとうございます(笑)。確かにたくさんおめでとうを言ってもらえて、暖かかったですね。
バーチャルYouTuberの方々が宣伝してくれたので、僕ら以外のバーチャルYouTuberファンのみなさんからも大きな支援を得ることができ、そのおかげでネット投票でかなりのアドバンテージを得ることができました。優勝は、僕らだけでは成し遂げられなかったです。
僕らのファンの方々も非常に熱心に参加してくれて、いろんな応援活動を自発的にやっていただけました。
Twitterでの毎日投票の呼び掛けもそうですし、決勝会場でのブース運営まで手伝ってくれた方もいたんです。他にも長野まで応援しにきてくれた方がたくさんいて本当に感動しました。
ピーナッツくんが身動きできないほどファンの皆さんに囲まれた時は「うわ、スターだ…」と思っちゃいました(笑)。
──行動的なファンが多いんですね。それ以外にもグッズやクリエイティブの制作に視聴者の方を加えていて、距離感の独自性もぽこピーならではのポイントだと思います。
兄ぽこ そうですね。ファンとコンテンツを提供するクリエイターや運営という二項対立ではなく、あくまで僕らも同じことを楽しんでいるコミュニティのメンバーのような感覚なんです。
たしかに中心でもあるんですが、僕らも素人です。同じ「参加者」としての目線は絶対に持っておきたいと思っています。
──優勝後は着ぐるみでのオファーが来るなど、状況に変化はありましたか?
兄ぽこ 劇的な変化はありませんが、ゆるキャラグランプリをきっかけに声をかけて下さることはいくつかありました。今後ご報告できればと思っています。
でも正直、僕らも優勝したからといって爆発的に人気が伸びるといった期待は全くしてなかったんです。でも、ピーナッツくんの活動において「ゆるキャラグランプリ優勝」という箔がついたのは、純粋に良いことだと思っています。
──来年のゆるキャラグランプリでは、ぽんぽこさんも出場するなんてこともあり得るのでしょうか?
兄ぽこ 是非出たいですね。連続優勝も狙いたいです。
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