若いオタクはアニメからVTuberに流れたのか? 7つのポイントから考察
2022.07.31
2019年の終わりにおこなった、2度目の「兄ぽこ」さんインタビューの後編。
移ろいゆくバーチャルYouTuberシーンの最前線で、彼にもクリエイターとしての変化が訪れる。そして、新たな目標とは。
クリエイター
この記事の制作者たち
前代未聞のブームを巻き起こし、一大カルチャーとして成立しつつあるバーチャルYouTuber。
その中心では、企業によってプロデュースされた美男美女キャラクターたちが、生配信を中心に活動しながら、その関係性によって筋書きのない物語を展開する。
そうしたシーンにあって、前例も競合もいないバーチャルYouTuber個人勢による動画の毎日投稿を続ける自らのスタイルを、これこそが「本来のバーチャルYouTuberの在り方」だと言い切る兄ぽこさん。
企業による巨大資本が投じられようとも、有名クリエイターが外から参入しようとも、彼らは個人によるクリエイティブの可能性を信じ、戦い続けてきた。
次第にその姿勢は見るものの心を動かし、賛同者を集め、ファンもクリエイターも巻き込んだムーブメントになっていく。そうして切り開かれた彼らの居場所は、等身大のリアルさと現場感を漂わす”インターネットストリート”として熱を帯びる。
外からは順風満帆に見えながらも、内にはVTuberであるが故に、誰にも明かせない苦悩を抱えていたこと。それでも進んでこれたのは、唯一無二のパートナー・ぽんぽこさんの存在が欠かせなかったことが語られた前回。
後編では、光も闇も見せた2019年のバーチャルYouTuberシーンを振り返りつつ、2020年に抱く新たな野望についてうかがっていく。
──VTuberシーンにとって、2019年の大きな出来事として、ぽんぽこ24の有識者会議でも議題にあがった「キズナアイ分裂問題」は避けて通れないと思います。兄ぽこさんとしてはどうご覧になったのでしょう?
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兄ぽこにとっての「キズナアイ」
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