「何もかも犠牲にしてもいい。そんぐらいハマったんですよラップに」
2019.08.31
孫GONG本人や仲間に密着した、京都での1日。
取材を通して、筆者が「孫GONGが全国区になるのは必然だった」と考える理由。
クリエイター
この記事の制作者たち
「孫(GONG)は人との距離感とかが全然わかってなかった。出会った当時、友達に配るためにガンジャ大量に詰め込んだリュック抱えてアメ村でうろうろしてたこともあった」
前日の“派手なパーティー”の影響で合流が遅れ、リハを飛ばして4時間後。
ジャパニーズマゲニーズ出演の1時間前に満を持して現れた孫GONGの相棒・JAGGLAは、アルコールその他で喉を潰しながらもピンピンして現れた。
起き抜けの一服を吸いながら、JAGGLAは出会った当時をそう回想した。
「俺NGないんで。なんでも聞いてください」という事前の約束通り、誰よりも話し、誰よりも笑う孫GONGは疲れ知らずにも見えたが、10時間以上カメラを向けられ続けた心労がないわけがない。
JAGGLAが新幹線を乗り過ごし、「部屋で寝かせて」という弱気な報告を聞くたびに笑い転げていた孫GONGも、やはり相方との合流にはホッとしたのか、それまで以上に空気が和らいだ。
取材対象:孫GONG 撮影:横山マサト 取材・執筆:新見直
目次
- 「悲しいモンスター」10時間遅れで相棒のJAGGLA登場
- 京都にはANARCHYだけじゃない 孫GONGの『西遊記』
- 策士・孫GONG 全国に顔と草を売る
- もってるネタで、自分を大きく見せていた
- ラッパーより尊敬する存在
- マゲニーズのYouTubeを一度は見てほしい
- ラッパー版「水曜どうでしょう」
- 人間てやばい
- 天才じゃない。けど、唯一の才能があった
- 京都の長い夜
- 「俺がヒップホップだ」
高校を中退し、パチもんと薬を売りさばいて生計を立てていた孫GONGは、いよいよこの生活から抜け出さなければと一念発起。死ぬ思いをしてシャブだけは抜いた。
それでも、まだ孫GONGのラッパー人生は始まっていない。
その歯車を回したのが、現在はジャパニーズマゲニーズとしてユニットを結成している相方のJAGGLAとの出会いだった。
まだ決して本調子ではないだろうJAGGLAは、孫GONGが仕入れたばかりの “新作”を勧められ、10秒ほどめいっぱい吸い込む。
「な? ヤバいやろそれ!?」初めて試して死ぬほど咳き込んでいる相方に、孫GONGは嬉しそうに声をかける。
咳き込み終わってふと我に帰ったJAGGLAが、筆者の方に向き直って一言「で、なんでしたっけ?」。
孫GONGはどんな人間かと再び質問すると、「悲しいモンスターすよ」と冗談半分で言い放った。
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