インディーゲーム、VTuber、TRPG…新世紀を切り開く「同人」という魔法
2021.01.27
それは、ストリート化したインターネット時代特有の、新しい形のガールズカルチャーだ。
※本稿は、KAI-YOU.netにて2016年に配信した記事を再構成した
クリエイター
この記事の制作者たち
「ゆめかわいい」という言葉をご存知でしょうか?
文字通り「ゆめみたいにかわいい」という意味で、近年ではTVの情報番組で取り上げられることもありますが、具体的にどんなスタイルなのか、ピンと来ていない人も多いのではないでしょうか。
「ゆめかわいい」はパステルカラーを基調にした、ユニコーンやペガサス、星空、天使の羽、アニメの魔法少女etc……。統一感があるようでない、なんとも言語化しにくいファッションなのです。
「ゆめかわいい」ファッション/イラスト:藤谷千明
TV等での取り上げられ方を見て「ああ、また突飛な格好をした若者がおもしろおかしくとりあげられているなあ」と思うかもしれませんが、「ゆめかわいい」は、インターネット上がストリート化した時代特有の、新しいかたちのガールズカルチャーだと筆者は考えています。
目次
- 「ゆめかわいい」の発端はひとりのモデル
- 「ゆめかわいい」はどのようにして広がったのか?
- WEGO、メンヘラチャン、病みかわいい?
- 場所を横断し、人を選ばない「ゆめかわいい」
AMOさん/AMO オフィシャルブログ 「AMOSCREAM」より
90年代後半のコギャルファッションは『egg』や『Cawaii!』といったギャル雑誌から、ゼロ年代の『CanCam』を中心とした赤文字系OLファッション、『小悪魔ageha』のキャバ嬢ファッションにせよ、街やストリート(現場)〜雑誌(メディア)を媒介に全国区になっていくのがセオリーでした。
ところが、「ゆめかわいい」はメディア主導ではなく、発端はひとりのモデルのブログだといわれているのです。
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