きっかけは「祖母の介護」日本のVTuberが中国で築いたシンデレラストーリー
2021.12.26
2016年時点のライブアイドルシーンで何が起こっているのかを、ライター・宗像明将が解き明かしていく。
※本稿は、2016年に、当時運営されていた動画メディア「lute」と連動で「KAI-YOU.net」に掲載された記事を再構成したもの
クリエイター
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正直に言ってしまおう、私は(本稿執筆の2016年時点で)いまだに「BiS」という呪縛から逃れられずにいる。
2014年7月8日の解散後も、元メンバーの活動を見続けているし、さらにはBiSのマネージャーであった渡辺淳之介についての書籍『渡辺淳之介 アイドルをクリエイトする』まで執筆してしまった。
しかし、そんな状況にいるのは私だけだろうか? 文化とは形を変えて連綿と継承されていくものだ。
目次
- アイドルブームのスピードを実感
- 相次ぐライブアイドルたちのメジャーデビュー
- ディアステージ発のアイドルがもたらした新たな文化圏
- ついに転換期を迎えたアイドルシーン
- ライブアイドルが担っている音楽的な面白さ
luteで公開された動画では、5組のアイドルプロデューサーたちが登場し、座談会を行っている。
参加しているのは、ヒップホップアイドルユニット・lyrical schoolのキムヤスヒロ、ニューウェーブアイドルグループ・ゆるめるモ!と、同プロデュースチームによって発足したグループ・レッツポコポコ(2018年に解散)の田家大知。
さらに、暗黒系アイドルユニット・NECRONOMIDOLのリッキー(彼はアメリカ出身だ)、激しいパフォーマンスと「ベルハー」の愛称で知られるBELLRING少女ハートの田中紘治(彼は自身を『ディレクター』と定義する)。そしてセルフプロデュースのアイドル・生ハムと焼うどん(2017年から活動休止)の西井万理那と東理紗だ。
座談会の間中、生ハムと焼うどんの2人が常に前のめりであることにも注目したい。これでは大人が気圧されても仕方ない。
この座談会で面白いのは、田家大知と西井万理那と東理紗がももいろクローバーZが好きだと話していると、リッキーがももいろクローバーZのマレーシア公演に仕事で関わっていたと話しだす部分だ。
映像では語られていないが、もともと映像作家である田中紘治は、「ももいろクローバー」時代に番組制作の仕事をしていたことも忘れてはならない。
どれも動画公開から5年以内の話であり、ももいろクローバーZと仕事をしたり、ファンだった人々がすでにアイドルのプロデューサーになっているわけだ。このスピード感はアイドルブームの産物だろう。
生ハムと焼うどんが、当時セルフ・プロデュースの高校生だったにも関わらず、2016年3月2日に赤坂BLITZでのワンマンライブを成功させたことは以前にも触れた。
lyrical schoolは2015年7月25日に、そしてゆるめるモ!は2015年12月20日に、それぞれZepp DiverCity TOKYOでワンマンライブを開催している。
さらに、BELLRING少女ハートは、2016年4月30日にTOKYO DOME CITY HALLでワンマンライブを開催した。
キャパシティの大きなライブハウスで、アイドルたちのワンマンライブが続いている。
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