Web3はVTuberに何をもたらした? AI台頭にメタバース流行──2022年総括【新時代編】
2023.01.19
クリエイター
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そらるさん、luzさんと順番にお話をうかがってきた、歌い手のキャリア観に迫る本連載。
今回は、超絶ガナリヴォイスとシルエットスタイルの歌ってみた動画が持ち味の超学生さんにインタビューした。彼は昨年6月にluzさんと「アイデンティティ」で初のコラボを実現したほか、今年1月7日にはそらるさんのライブに初めてゲスト出演した。
2012年、当時小学生ながら歌い手として活動を開始した、現在21歳の超学生さん。歌い手を代表する存在と同時期に活動をする一方で、過去の大型ライブイベント『EXIT TUNES ACADEMY』などへの出演経験はなかった。人知れず独自のスタンスで活動を続けた超学生さんが、ようやく活動10周年の節目にPrime Video『仮面ライダーBLACK SUN』の主題歌「Did you see the sunrise?」に抜擢され、待望のメジャーデビューを発表。
勝ち抜く秘訣を超学生さんは知っている。そう心の中で唱えながら、超学生さんの頭の中を覗いた。
目次
- 高音歌い手に憧れるも、声変わりで低音に
- 「メジャーデビュー」「登録者100万人」 目標を公言することで、ファンと共有する
- 歌い手シーンの王道ではなかった“実写MV”を始めた理由
- メジャーデビューまで、10年続けてこられた理由は「家庭環境と周りの友達」
- 量か質かではなく、「20年続けられるくらい好きなことかどうか」
- 超学生の直筆サイン入りチェキをプレゼント!
──超学生さんが活動を始められた2012年当時、よく聴いていた歌い手さんはいますか?
超学生 灯油さん、赤ティンさん、鋼兵さんなど、高音の男性歌い手さんですね。歌ってみたがどういうものなのかも活動しながら徐々に知っていったんですが、その中で男の人から高い声が出ているのは純粋にすごいなと思って聴いていました。
──確かに2014年頃まで、歌い手シーンでは高音の歌い手さんが勢いづいていたと思います。 当時、彼らに憧れて高音系の歌い手を目指そうとはしなかったのですか?
超学生 もちろん、目指そうとしていました。当時のニコニコ動画では、「高音こそ正義」みたいな文化があったんですよ。ただでさえ高い曲をプラス5キーで歌っちゃう方がいたり。ボカロPさん側も人間が歌えないようなキーの曲を出していました。競技的な挑戦として高音を出すっていう空気感が、特に男性の歌い手さんの間にはあった気がしますね。
僕もそれを見て育ったので、高音を出したいなと思ってはいたんです。でも、声変わりしたらちょうど1オクターブ下がっちゃったんですよ。いまだに頑張って高い声を出そうとすることはありますが、順当に無理なく低い声で歌うようになりましたね。
──超学生さんは小学生の頃から活動されていますが、活動開始したばかりの頃、歌い手界隈はどう見えていましたか。
超学生 当時はそれこそ、まふまふさんやそらるさんだったり、EXIT TUNESや後のXYZで活躍されるような絶対的トップと言える歌い手の方々の存在がありました。でも今は、「ラップがすごい」とか「配信が人気」みたいにそれぞれの得意分野があって、その境のグラデーションがどんどん滑らかになってきているのかなって思いますね。昔はピラミッドだったのが、今は円に近いというか。
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