SHAKAがストリーマーの王たる理由──VTuberも参加の「スト鯖ARK」が台風の目!
2023.10.13
VTuber関連トピックをピックアップし、よりPOPに、より深く掘り下げていく『VTuber経済ニュース』。
今回は「TGS2023」。実際に参加した筆者の視点から事務所やブースの動向を解説する。
バーチャルYouTuber(VTuber)関連トピックをピックアップし、よりPOPに、より深く掘り下げていく『
第22回は、2023年9月21日から24日にかけて開催された「東京ゲームショウ2023(TGS2023)」の動向について解説する。
目次
- ゲームとVTuber──3年の変化
- 入場事情にも変化?インフルエンサー/クリエイター入場に多数のVTuberが
- あおぎり高校が4年ぶりに「TGS2023」出展
- KAMITSUBAKI STUDIOが複数ゲームを出展
- VTuber関係のゲーム出展は他にも
- ゲームメーカー以外でもVTuber関連の出展続々
- VTuberと会話できるアバターロボットの展示も
- 生配信でプロモーションをするVTuberたち
- TGSから見えたVTuberとゲームの関係性
VTuberにとってゲーム実況は切っても切り離せない存在になっていることは第16回で紹介した通り。現在はむしろゲームメーカー側がVTuberを積極的にプロモーションに起用している。
そして、その象徴的なイベントでもあるのが、ゲームをはじめとするコンピューターエンタテイメントの展示会「東京ゲームショウ(TGS)」だ。毎回会期中に数多くのゲーム関係の生配信が実施されるだけでなく、多数の新作ゲームが無料で試遊ができることでも人気を博した。
しかし、2020年以降は新型コロナウイルス禍の影響もあり、リアル開催を中止。オンラインでの生配信やメタバースを活用したオンライン会場の設置をして対応をしていた。
「TGS2023」は、実に4年ぶりのリアル開催となった。
VTuberの流行は2017年末からということもあり、ブーム以降リアル開催は3回目になる。3年の間にもe-Sportsが盛り上がりを見せ、「Crazy Raccoon Cup(CRカップ)」をはじめ、VTuberが参加する大会も開催数は増加傾向にあり、FPS/TPSに人気が集まる環境に。
VTuberでもVTuberプロジェクト・ぶいすぽっ!や渋谷ハルさんの人気は凄まじく、プロチームに所属するVTuberも現れている。
その一方で、e-Sportsチーム・SCARZ所属のプロゲーマーであるrprさんが2022年にVTuberとして活動を始めたほか、Live2Dや立ち絵を使うストリーマーとVTuberの境界線が曖昧になっているのも近年の動向と言えるだろう。
さて、そんな中で「TGS2023」のイベントステージでは、「TGS2023×CR CUP ストリートファイター6」が開催。昨今のe-Sportsコミュニティの中でも競技熱量の高い、格闘ゲーム『ストリートファイター6』で20名が2日間争うチーム大会になった。
今回の大会で参加したVTuberは赤見かるびさん、VTuber事務所・ホロライブ所属の獅白ぼたんさんの2名だった。
赤見かるびさんはもこうさん、けんきさん、よしなまさん、ウメハラさん擁する「拳で語る」チームに参加。獅白ぼたんさんはSPYGEAさん、おぼさん、ドンピシャさん、どぐらさんによるチーム「どぐらだけB」に参戦した。
赤見かるびさんチームのウメハラさんはじめ、歴戦の猛者から人気ストリーマーまで幅広い顔ぶれが揃っていた。シュールなことに、会場に選手が揃う中でVTuberの2人は等身大パネルが設置されたのみだった。
試合では出場した両者ともに戦績を残しており、大会は大いに盛り上がっていた。なお、大会2位には赤身カルビさんが参加した「拳で語る」チームが入賞していた。
「TGS2023」の傾向として、インフルエンサー/クリエイター入場枠として、多くのVTuberが入場していたことがあげられるだろう。前回開催時は、今回のようなインフルエンサー/クリエイター入場といったものはなかった。
インフルエンサー/クリエイター入場は、主催者側が彼らの情報発信力を見込んで導入したもの。ゲーム実況などを動画投稿サイトやSNSで配信しているインフルエンサーやクリエイターは、一般入場日を前に、ビジネスデイから入場できるようになった。
サイバー・バズとデジタルインファクトの共同調査によると、2022年のインフルエンサーマーケティング市場規模は615億円、2025年には1,021億円に成長する見通しだ。
さらに、ソーシャルメディアマーケティングにおいても、広告主のデジタルマーケティングへの投資が好調に推移するなか、ソーシャルメディア全般への積極的なマーケティング投資がみられている。
実際に入場したと推測できるVTuberの例では、ななしいんくに所属する因幡はねるさんや深層組に所属する従井ノラさん、Re:AcTに所属する稀羽すうさんなど。事務所には所属していないVTuberでも響ゆいさんなども招待を受けて参加をしていたようだ。
幅広いVTuberが参加することで、ゲームへの需要もより広くキャッチアップすることができるだろう。
#東京ゲームショウ2023 #TGS2023
#TGS2023コンパニオン
今日は東京ゲームショウ2023に行ってひたすらコンパニオンのお姉さんたちを撮りまくって来ました!!
配信でぜんぶみせます!どのブースもレベル高くて最高でした!!!!! pic.twitter.com/VhcFNDlO2m— 因幡はねる💛🐰ななしいんく💛 (@Haneru_Inaba) September 21, 2023
🌸お知らせ🌸
なんと‼️なんと‼️
ご招待頂きまして
#東京ゲームショー ビジネスデーに行ってきました⸜(*ˊᗜˋ*)⸝
すごーーい!活動してるとこんなことあるんだァァ(๑°ㅁ°๑)✧Vtuber目線のTGS楽しんできましたよーぅ✊´-
お写真準備してるから順次UPして行きますΣp📸]ω・´)✨#TGS #TGS2023 pic.twitter.com/ncUQJd31lB
— 響ゆい🎧Vtuber (@yui_hibiki_ch) September 22, 2023
VTuberの場合、声など一部の特徴から常に身バレするリスクを抱えており、周囲に人は少ない方が行動しやすい。そのため、ビジネスデイから参加できるシステムは、特に彼女たちにとってメリットとなる。
この入場方法は事前登録が必須で、基本的には登録料は1,100円となる。本来ビジネスデイの登録料は11,000円で、一般入場でも1日2,300円かかる。インフルエンサーの入場がかなり優遇されていることがわかるだろう。
出展社から招待された場合については出展社が登録料を負担し、インフルエンサーにはコストがかからない仕組みになっている。出展社からすれば、招待をすることで自社のゲームのプロモーションを行ってもらえるチャンスに繋がるため、今後も継続されれば参加するインフルエンサーは増加するはずだ。
なお、エントリー条件としてSNSの登録者数/フォロワー数が単独で3万人または、複数SNSの登録者数/フォロワー数の合計が5万人を超えていることが必須になっている。
YouTubeチャンネル登録者数のみで3万人を越えるVTuberのチャンネルは、ユーザーローカルによると1700チャンネル以上※。数万人いるとされるVTuberの比からすれば少ないかもしれない。ただ、複数のSNSであればX(Twitter)のフォロワーとの合算でもう少し範囲を広げられる。
※ユーザーローカルに登録されたVTuerチャンネルはごく一部であり、さらにVTuberではないものも混同していることもある。あくまで参考値として考えていただきたい
VTuberプロジェクト・あおぎり高校は、2019年来4年ぶりに出展。
前回はゲーム『シカッQ』とタイアップして映像が放映されていたようだが、今回はVTuberの中でも人気の高いゲームタイトルである『みんなで空気読み。』とタイアップ。
同タイトルを販売する「ハピネット」ブース内に、大型フォトスポットが展示されていた。
さらに、あおぎり高校は関連グッズも出展。「TGS」の特徴として、「ニコニコ超会議」や 「コミックマーケット」とは異なり、グッズの見本を見るコーナーが多くのブースで設けられていたことが筆者の印象に残った。
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