若いオタクはアニメからVTuberに流れたのか? 7つのポイントから考察
2022.07.31
好きなことを仕事に。それは言うほど簡単なことではない。
考え抜かれた戦略か、圧倒的没頭か、飛び抜けた才能か、飽くなき執念か。そのいずれも持ち得ない人間は、その世界で名前を上げるのは難しい。
クリエイター
この記事の制作者たち
数々のアニメ作品などに携わる音楽クリエイターの大石昌良さん。彼が“今一番話してみたい1人”に挙げたのが、配信者として人気急上昇中のゆゆうたさん。
横紙破りの弾き語り配信を続けてきたゆゆうたさんは、今、インターネットのサクセスストーリーを駆け上がりつつある。
住所はもちろん、個人の全てを曝け出してきたゆゆうたさんに引っ張られる形で、大石昌良さんも今回、あるショッキングな過去について口を開いた。
「配信者になりたい」「アニソンシンガーに憧れている」という若者たちに、2人が揃って絶対にオススメしない理由とは? インターネット強者の2人が編み出した、究極のアンチ対策術とは?
大石さんが光ならゆゆうたさんは闇の“うたのおにいさん”というほど、対極に位置付けられる2人。だが、対談を通して浮き彫りになっていったのは、驚くほどの共通点だ。
最初から最後までフルスロットルの対談、ついに最終回。
ホスト:大石昌良 ゲスト:ゆゆうた 取材・執筆:オグマフミヤ 撮影:I.ITO 編集:新見直
目次
- 僕にはライバルがいない
- 別のジャンルで二度バズった人間は強い
- 大石昌良の語られざる過去と原動力
- テレビと配信、価値の流転
- 秘蔵のアンチ対策術
- 個人の時代、やっぱり来てる
- よいこは絶対に…
- サイン色紙プレゼント
──対談冒頭でも触れた話ですが、ゆゆうたさんは活動の拡大に伴って、事務作業など一人ではさばききれない部分も出てきていると思います。
事務所に入るという形だけでなく、何かしら考えていることはあるのでしょうか?
ゆゆうた 実はちょっと考えてます。法人化した方がいいんじゃない? って話は有識者の方々に言われていて、実際悩んでいる部分でした。なので、近いうちに株式会社ゆゆうたになるかもしれません。
大石 順調にステップアップしてるんだなぁ。ゆゆうたくんに憧れて配信者を目指すみたいな人も増えてくるだろうね。
ゆゆうた それに関しては確かに言われることが増えましたが、いつもやめろって言っています。
大石 僕も言ってる(笑)!
──それはなぜですか?
大石 僕に関して言うと、シンプルに食えないから。アニソンシンガーとしての僕、「オーイシマサヨシ」は結構稼働してる方ですけど、それだけじゃ全然食えないんです。「大石昌良」としての作家業やタレント業を合わせて、やっとどうにかなっている。
だから「大石さんみたいな歌手になりたいです!」って言ってくる人には、「曲を書けるようになれ」と言っています。この世界でやっていくには、今は総合的なスキルが必要だと。
ゆゆうた 声優の友達も、今声優業だけでは厳しいって言ってました。
大石 食える人と食えない人の二極化が進んでいて、声優さんもビックリするような年収の話を聞きます。それは配信者さんも同じなんでしょうね。
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