“光の”うたのおにいさん、“闇の”うたのおにいさん

Interview

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  • 2019.06.19 20:00:00

今や誰でも繋がっているインターネットにも、深度のグラデーションが存在する。

輝かしい表舞台に立つ人間と、インターネットのスラム街に片足を置いている人間が“音楽”をキーワードに交錯する時、その邂逅は大きな波紋を生む。

“光の”うたのおにいさん、“闇の”うたのおにいさん

ゆゆうた(左)と大石昌良(右)/ゆゆうた宅にて

稀代の天才音楽クリエイター・大石昌良さんはアニソンシンガー「オーイシマサヨシ」としての顔も持ち、アニソン界にはいなかったタイプのファニーなキャラクターで人気を博している。

ライブやイベントに加えて、その陽気な振る舞いはTwitterにも及び、自身の関係するアニメの実況を行ったり、時にはネットスラングも操ってみせる姿は、従来のアーティスト像とは異なった身近さを感じさせ、20万人以上のフォロワーを獲得している。

大石さんが“光の”うたのおにいさんだとしたら、インターネットという広い舞台には、局地的ながらその対極と言ってもいいアンダーグラウンドシーンにおける“闇の”うたのおにいさんも存在する。

それが今回の対談相手・ゆゆうたさんだ。Twitterのフォロワー数は約50万人(その後、6月15日にアカウントが乗っ取られ激減するも、現在は持ち直した)。YouTubeのチャンネル登録者数も約40万人と、数字の上でも分かる通り今もっとも勢いにのる動画配信者の一人である。

そのスタイルはキーボードを使っての弾き語りと一見オーソドックスだが、ネットで流行ったネタに独自のメロディをつけて弾き語ったり、自らの住所を高らかに歌い上げるなど奇想天外なもので、その過激さにイロモノではない確かな演奏技術が加わって、唯一無二のジャンルを開拓した

比類なきインターネットサクセスストーリーを辿る彼の勢いは衰えるところを知らず、この3月にはついに脱サラして配信一筋で食べていくことを決めたばかり。

これまでも間接的なものから直接的なものまで、触れ合うたびにインターネットに大きな波紋を起こしてきた両者が、今回遂に対談というテーブルに着く。

すでにその奇跡の邂逅は、インターネットを大きく揺るがした。

音楽クリエイターと動画配信者。フィールドは違えど共に第一線で活躍する二人が、インターネットに翻弄される中で磨きあげた独自の哲学を語り尽くす。

撮影:I.ITO

「ゆゆうた」は、用法用量を守って

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自宅の住所が特定されてしまったため、引っ越したばかりのゆゆうたさんの新居

大石 すごい! 配信で見るあの部屋だ!

「秀和」もある! 前回田中秀和くんと対談したんだけど、ゆゆうたくんは田中くんの大ファンなんだよね? めちゃくちゃ研究してるみたいだし。

ゆゆうた いやいや研究なんて大層なものじゃなくて、間接キスみたいなものです。

大石 どういうこと?(笑)

ゆゆうた すいません、緊張してわけわかんないこと言ってます

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大石昌良が初めて語るゆゆうたの功績

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