SNSに“ガチ恋おじさん“の居場所はあるか? 変化したアイドルとファンの距離

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  • 2019.07.18 20:00:00

SNSの誕生は、手の届かない存在であるアイドルとそのファンとのこれまでの距離感を破壊した。

その結果、それぞれにとって何が起きたのか? 複数名のファンの証言で浮き彫りになる現在のアイドルカルチャーを通して、ネットとの向き合い方を探る。

SNSに“ガチ恋おじさん“の居場所はあるか? 変化したアイドルとファンの距離

支えてくださったファンの皆さん。このような形で卒業することになってしまい、本当に申し訳ありません

ファンによる暴行や、それを黙殺しようする運営側の内情を、SHOWROOMやTwitterで「告発」した元NGT48の山口真帆さん。

運営が会見中、会見に出席させてもらえなかった本人がリアルタイムでTwitter上で告発。その内容を運営がその場で確認する姿が中継される。それはアイドル本人の声がフィルタリングされずにSNSによって直接届く時代になったことを象徴する出来事だった。

そしてこの事件をきっかけに、私たちは、アイドルがステージの上だけの存在ではなく、時にはスマホ一つで簡単に“繋がれる”存在であることを再認識させられることとなった。

一方で、SNSで繋がりやすくなったことが、アイドルとファンとの距離感を狂わせてしまうきっかけとなっているのではないかという声も多い。

実際、2016年に女性シンガーソングライターがファンによって切りつけられた事件では、事件を起こしたファンがTwitterでも執拗に絡んでいたことが取り沙汰された。

SNSの普及によって、アイドルとファンの距離はどう変化したのか? アイドルファンに聞いた。

昔は数秒の闘いだった。今は自分から見にきてくれる

以前は数秒の闘いだったんですよ。でも今はSNSで何か呟けば、アイドルに直接届くクロエさん

そう語るのは、アイドルファン歴12年のクロエさんだ。Perfumeがきっかけでアイドルにハマり、今はさくら学院を推している。

今から10数年前、地下アイドル文化が盛り上がり始めたばかりの頃は、SNSを使っているアイドルもファンも少なかった。Twitterの日本版開始が2009年のことで、それ以前はmixiが関の山。

そのため、自分の顔をアイドルに「認知」してもらうためには、ライブに通ったり、ファンレターを渡したりするしかない。

直接本人と話せる握手会でも、時間はほんの数秒、大金を積んでもせいぜい数十秒程度。顔を覚えてもらうのは至難の技だったという。

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「ガチ恋」を止められない葛藤

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