究極の暇つぶし? 勃興するYouTube「漫画動画」製作の裏側

Interview

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  • 2019.10.31 20:00:00

「漫画動画」という単語にピンと来なくても、YouTubeを眺めている人は一度は必ず目にしたことがあるはずだ。

インターネット上で勃興する一大ジャンル、その製作の裏側を覗いてみた。

究極の暇つぶし? 勃興するYouTube「漫画動画」製作の裏側

登録者数数万人の「マンガ動画」管理人

「韓流アイドルの下積みが壮絶すぎる話。完全監視」「好きでもない男性と結婚するとどうなるのか?間違った結婚をした女の末路」

YouTubeをなんとなくスクロールしていると、こういった動画が出てくる時がある。

死刑囚の最後の1時間をマンガにした。【令和初の死刑執行】

「OOの実態」「地獄の人生」「依存」「ヤクザ」「壮絶」といった、つい目で追ってしまう存在感のある言葉が並ぶタイトルと、赤・黄色・黒など、鮮やかで目を引くマンガ調のイラストが組み合わされたサムネイル。

タップするとタイトル通り、韓流アイドルの壮絶な競争社会や、スペックだけで結婚した主人公の地獄のような結婚生活、数万人に一人と言われる奇病に罹患した人生、死刑囚の最期といった普段見聞きしないストーリーが、マンガのように再生される。登場人物たちのセリフや効果音を声優が再現している動画も多い。

ここ最近、マンガを一コマずつ動画化し、YouTubeで見たり聴いたりできるようにした「漫画動画」が人気を博し、専門チャンネルも急増している。

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YouTube「急上昇」画面のスクリーンショット

YouTube内で短期間にアクセスの多かった動画をランキング形式で紹介している「急上昇」にもほぼ毎日ランクイン。

「漫画動画」というジャンルを確立させる一端を担った「フェルミ研究所」のチャンネル登録者数は150万人を超え、2019年4月に投稿を始めた「ヒューマンバグ大学」の登録者数は約半年で50万人を超えた。

YouTuberのヒカキンや、東海オンエアのてつやも漫画動画好きを公言するなど、漫画動画の認知度は日に日に大きくなり、YouTuberプロダクションのUUUMもこの10月から独自の漫画動画チャンネル「UUUM MANGA」(YouTube)を立ち上げている。

若年層を中心に大きな注目を浴び、メディアとしての力も大きくなりつつある漫画動画。しかし一方で、コンテンツの信憑性や大げさな言い回しが問題視されて炎上を引き起こすなど、つくり手側のリテラシーが問われる一面もある。

「人間の裏側」や「社会の闇」を描く漫画動画はどのようにつくられているのか。漫画動画の製作側に話を聞いた。

漫画動画がつくられるまで

「黒字になってるのは…まだ3本か4本くらい。そんな(運営)歴、深くないです」そう答えるのは、現在登録者数万人の某漫画動画チャンネルを運営している管理人・ヒシダ(仮名)さんだ。

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漫画動画チャンネル運営の管理人・ヒシダさん

現役大学生でもある20代半ばのヒシダさんがチャンネルの運営を始めたのは今年のはじめ頃のこと。YouTubeに続々と漫画動画専門チャンネルが立ち上がり始めた時だった。

とにかくYouTubeが好きで、毎日暇があればずっと見ているという彼からすると「今どんなジャンルがキテるか」も肌感覚でわかるそうで、「漫画動画」にもいち早く着目してきた。

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