バズを狙うのはもう古い? イラストレーターに捧ぐ、脱ポピュリズム戦略のすすめ
2024.10.25
2024年のVRChatで台風の目となったストリーマー・スタンミ。
彼がVRChatに見たエネルギー。そして巨大化するストリーマーシーンに鳴らす警笛。
クリエイター
この記事の制作者たち
ある日突然、ソーシャルVRプラットフォーム・VRChatに降り立ち、信じられないほどの勢いでその魅力を広めていった人。それが、ストリーマー・スタンミさんに対する、現役VRChatユーザーとしての素直な感想だ。
その知名度に甘んじることなく、多くの人が見て「おもしろい」と率直に感じる企画を打ち続け、その上で「大切な友人とゆるくもかけがえのない日常を送れる場所」としてもVRChatを大人数へ示した活動スタイルは、類を見ない。彼が現れてから、VRChatコミュニティには波乱が起こりつつも、明らかに活発になっている。数年ほどこの世界に身を置き続ける筆者としては、感謝したい逸材だ。
我々にとっても嵐のような日々だったが、当然、本人にとってはなおのこと嵐のような日々が駆け抜けていったことは、想像に難くない。
今回短い時間ではあるが、筆者はスタンミさんにインタビューする機会を得た。2024年現在のVRChat界隈の台風の目となった、彼の現在の心境と今後の展望を、一人のVRC住人として問いかけた。
■撮影:at Home Chill by Ourai Inc․(VRChat)
目次
- 「アングラなものが多い」と思っていたVRChatに何を見た?
- 「誰かの面白さ」を活かすことに、楽しさや嬉しさを感じる
- 「目的があるからおもしろくなる」──スタンミ流企画のコツ
- 「今の配信者的なスタイルでは事故る」VRChatを取り扱う難しさについて
- 「やりたい」に満ち溢れたVRChat、巨大化するストリーマーシーンへの警笛
- 「今日と明日のことしか考えられない」
──およそ2〜3ヶ月間、VRChatの世界を駆け抜けてきたと思いますが、配信で触れる前と後で、VRChatに対する印象はどのように変化しましたか?
スタンミ 「アングラなものが多い」イメージが、率直な印象でしたね。そのくらいしか僕たちゲーマーにまで届く(VRChatの)コンテンツがほぼなかったので。でも、実際に触れていき、マシュマロに来るユーザーの話を聞いていった中で、ストーリー性を感じる場所だなと実感しましたね。僕の配信でもストーリー性を重視しているので、VRChatで配信をスタートしようと思い至りました。
──他のゲームをする際にも、事前情報を調べたり、マシュマロの投稿を参考にすることがあるかと思いますが、それらを始めるのとVRChatを始めるのは似たような感覚でしたか?
スタンミ そもそも、僕の中では「ゲームをおすすめされて始めた」って感覚はないですね。「SNSが一個増えた」と言う方が感覚としては近い。僕、流行りものが出てきたら、とりあえず触るんですよ。SNSだったらThreadsとか、出た当初に触っていたので、それと同じような感覚ですね。
続きを読むにはメンバーシップ登録が必要です
今すぐ10日間無料お試しを始めて記事の続きを読もう
800本以上のオリジナルコンテンツを読み放題
KAI-YOUすべてのサービスを広告なしで楽しめる
KAI-YOU Discordコミュニティへの参加
メンバー限定オンラインイベントや先行特典も
ポップなトピックを大解剖! 限定ラジオ番組の視聴
※初回登録の方に限り、無料お試し期間中に解約した場合、料金は一切かかりません。