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2021.07.13
「VRChat」と「LGBTQ+」──この組み合わせに、皆さんはどのような印象を覚えるでしょうか。
「そもそもピンとこない」という方も多いでしょうが、中には「『お砂糖』のような男性同士の恋愛に寛容な文化があって相性が良さそう」と思う方、逆に「男性中心でホモソーシャルな雰囲気があって相性が悪そう」と思う方もいるかもしれません。
自身もLGBT当事者として活動を行っている蘭茶みすみさんに、VRChatで急速に広がるLGBTQ+コミュニティの実情を解説していただきます。
クリエイター
この記事の制作者たち
毎年6月は、「プライド月間」と呼ばれるLGBTQ+(※レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、クィア、その他の総称で性的マイノリティを指す言葉)のプライドを祝福し、LGBTQ+の文化とコミュニティによる貢献を祝福する月とされており、世界中でLGBTQ+コミュニティに関するイベントなどが開催されます。
実は、VRChatも数年前から海外コミュニティを中心にユーザーと公式が一体となり、公式Xのアイコンがレインボーカラーになったり、ユーザーコミュニティと共同でイベントが開催されたりと、この「プライド月間」を祝福してきました。
特に今年は「インベントリー機能」という新機能のリリースと合わせて「Rainbow Ribbon」(※1)と呼ばれるアイテムを配布するなど、積極的な取り組みを見せていました。
配布アイテム「Rainbow Ribbon」を掲げる筆者
※1 「Rainbow Ribbon」は先端に虹色の星が付いたステッキで、振るとLGBTQ+の連帯を表す6色のレインボーフラッグをイメージしたカラフルなエフェクトや、小さな星が宙に弧を描きます。トリガーを引くと色が変わり、ピンクと白と水色のトランスジェンダー(生物学的性別と性自認が一致しない人や状態)フラッグや、黄色と白、紫と黒に配色されたノンバイナリー(男女どちらの性別にも当てはまらない性自認の人や状態)フラッグなど、計10色の色が現れます。
こうしたVRChatとLGBTQ+コミュニティの取り組みは、この3年間ほどで急速に広がってきたもの。
「マイノリティメタバースアイドル」を標榜し、国際的なトランスジェンダーコミュニティ「Trans Academy」のスタッフを行い、当事者としてアイドル活動、ジャーナリスト活動を行っている筆者が、VRChatで急速に広がるLGBTQ+コミュニティの実情を解説します。
VRメタバースプラットホーム「VRChat」は2025年6月、運営とユーザーコミュニティが共同で、LGBTQ+を祝福し、連帯を強める「プライド月間」を祝いました。世界中のVRChatユーザーによるLGBTQ+のコミュニティと共にプライド月間を祝福しました。VRChatのXアイコンもレインボーカラーで彩られました。
VRChatのXアイコン画像もレインボーカラーに
「Pride2025」は6月11日より開始されたVRChat史上初のチャリティ募金キャンペーンで、VRChatの有料会員プラン「VRC+」のギフト購入額と同額を、最大10万ドルまでVRChatがトランスジェンダーを支援する「Trans Lifeline」に寄付します。「Trans Lifeline」は、危機に瀕するトランスジェンダー当事者に、直接的な精神的および経済的支援を提供する、トランスジェンダー主導のホットライン活動を行う非営利団体。
6月30日までに、「VRC+」のギフトドロップまたはギフト付きVRC+を購入すると、レインボーカラーのハート形のバッジがもらえました。
数日でプラットホーム全体で総額5万ドル(約740万円)を超え、目標となる10万ドル(約1480万円)も1週間で突破したことから、ユーザーに記念アイテムの「Rainbow Ribbon」をプレゼントしました。
また、同日6月11日には、チャリティーハブワールドの公開と募金活動を開始。ワールド「VRChat Official Pride Hub」(以下、VRChatプライドハブワールド)では、VRChatで活動する世界のLGBTQ+グループが制作したブースやポスターを紹介しています。VRChatホームワールドにもプライドをテーマにした装飾を施しました。
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