ゲームシステムは著作権で守られない? クリエイターなら知っておきたい「特許」を弁護士が解説
2022.11.20
任天堂によるNintendo Switch。その拡張性は、Joy-Conだけではない。
ダンボールと組み合わせて“創造する”楽しさを提供するニンテンドーラボを活用した、“大人の自由研究”。
任天堂のゲームは遊ぶだけでなく、創造する楽しさに進化している。ダンボールを組み立ててコントローラーを拡張する時代が来ると、誰が想像できただろうか。
ニンテンドーラボが発売された当初、「最新のゲーム機」と「ダンボール」という異例の組み合わせに、ネット上では発表直後から話題となった。さらに2019年4月には、VRゲームが遊べる『Nintendo Labo Toy-Con 04:VR Kit』(以下、VRキット)が発売されたのである。
「つくる・あそぶ・わかる」がコンセプトのニンテンドーラボだが、「Toy-Conガレージ」モードでは、ゲームを「発明する」こともできる。“ゲームをつくれる”ゲームは、『RPGツクール』などもあるが、Toy-Conガレージは、シンプルで直感的に操作できるのが特徴だ。
さらに『VRキット』では「Toy-ConガレージVR」と称し、VRゲームをつくれるモードに進化。画面に白黒の表示を出す、コントローラーを振動させるなど単純な出力しかできなかった前作までとは違い、キャラクターをVR空間に登場させるなどつくれるゲームが大幅に増え、仕様的には、3Dのマリオ風ゲームやレースゲームなども実現できるという。
「入力」と「出力」を設定して、それらをつなぐだけで、自分だけの遊びを発明できる。
「ゲームづくり」と聞くと、ハードルが高く感じてしまう人が多いかもしれないが、夏休みを利用して親子で簡単なゲームをつくれるかもしれない。
そんなニンテンドーラボを使って「実際にどんなゲームがつくれる」のか、「ゲームとはそもそもどうやってつくるのか」を、ゲームクリエイターのニカイドウレンジさんに教えてもらった。
ゲームを制作していただいたニカイドウレンジさん
『ロケットパズル』開発中です。地形に引っかかって帰れなくなったロケットくんたちを押したり支えたりしながら組み替えてゴールに導くパズルゲームです。うっかりすると宇宙の彼方に飛んで行ってしまうので気をつけて。
iOS/Android向けに2019年内リリース予定です。もう少々お待ちください。 pic.twitter.com/qPcwwRad7M
— 29Games (@29GamesOfficial) August 8, 2019
まずは『VRキット』の「Toy-ConガレージVR」モードで、どんなゲームをつくったのか説明してもらいながら、遊んでみた。
2人のプレイヤーが、1つのVRゴーグルを回しながら遊ぶ対戦型ゲーム。各プレイヤーには、フィールドに並べられた3つの「にせものキューブ」と、自らが発射する4つ目の「ほんものキューブ」が用意されている。相手のほんものキューブに、自分のキューブを当てれば1点。5点先取したプレイヤーの勝利となる。
ゲームでは物理演算が働いており、キューブ同士がぶつかると、カーリングのストーンのように弾かれるのがミソだ。にせものキューブに本物をぶつけることで位置関係を変えて、本物をうまく紛れこませることが戦略のカギとなる。
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