Interview

  • 2019.08.08

ニンテンドーラボで“大人の自由研究” オリジナルゲームを自作してもらう

任天堂によるNintendo Switch。その拡張性は、Joy-Conだけではない。

ダンボールと組み合わせて“創造する”楽しさを提供するニンテンドーラボを活用した、“大人の自由研究”。

ニンテンドーラボで“大人の自由研究” オリジナルゲームを自作してもらう

興味津々に覗き込んでいる、筆者「megaya」

任天堂のゲームは遊ぶだけでなく、創造する楽しさに進化している。ダンボールを組み立ててコントローラーを拡張する時代が来ると、誰が想像できただろうか。

ニンテンドーラボが発売された当初、「最新のゲーム機」と「ダンボール」という異例の組み合わせに、ネット上では発表直後から話題となった。さらに2019年4月には、VRゲームが遊べる『Nintendo Labo Toy-Con 04:VR Kit』(以下、VRキット)が発売されたのである。

「つくる・あそぶ・わかる」がコンセプトのニンテンドーラボだが、「Toy-Conガレージ」モードでは、ゲームを「発明する」こともできる。“ゲームをつくれる”ゲームは、『RPGツクール』などもあるが、Toy-Conガレージは、シンプルで直感的に操作できるのが特徴だ。

さらに『VRキット』では「Toy-ConガレージVR」と称し、VRゲームをつくれるモードに進化。画面に白黒の表示を出す、コントローラーを振動させるなど単純な出力しかできなかった前作までとは違い、キャラクターをVR空間に登場させるなどつくれるゲームが大幅に増え、仕様的には、3Dのマリオ風ゲームやレースゲームなども実現できるという。

「Toy-Conガレージ」モードとは?

「入力」と「出力」を設定して、それらをつなぐだけで、自分だけの遊びを発明できる。

「ゲームづくり」と聞くと、ハードルが高く感じてしまう人が多いかもしれないが、夏休みを利用して親子で簡単なゲームをつくれるかもしれない。

そんなニンテンドーラボを使って「実際にどんなゲームがつくれる」のか、「ゲームとはそもそもどうやってつくるのか」を、ゲームクリエイターのニカイドウレンジさんに教えてもらった。

ゲームを制作していただいたニカイドウレンジさん

ゲームを制作していただいたニカイドウレンジさん


ニカイドウさんが開発に携わる「ロケットパズル」。2019年中のリリースを予定

どんなゲームをつくったの?

まずは『VRキット』の「Toy-ConガレージVR」モードで、どんなゲームをつくったのか説明してもらいながら、遊んでみた。

タイトル:にせものキューブカーリング(仮)

ゲーム概要

2人のプレイヤーが、1つのVRゴーグルを回しながら遊ぶ対戦型ゲーム。各プレイヤーには、フィールドに並べられた3つの「にせものキューブ」と、自らが発射する4つ目の「ほんものキューブ」が用意されている。相手のほんものキューブに、自分のキューブを当てれば1点。5点先取したプレイヤーの勝利となる。

ゲームでは物理演算が働いており、キューブ同士がぶつかると、カーリングのストーンのように弾かれるのがミソだ。にせものキューブに本物をぶつけることで位置関係を変えて、本物をうまく紛れこませることが戦略のカギとなる。

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ゲームづくりの秘訣は“ジレンマ”にあり