LAM インタビュー「僕は天才ではない、だけど──」
2020.11.21
大石昌良と月ノ美兎が言葉を交わし合う。
それぞれを生み出した青春の光と影について、そしてVTubeとアニソンシーンのより良い未来のために。
クリエイター
この記事の制作者たち
たった一つの生身の身体でシンガーソングライターに作家にMC業にと八面六臂の活動を続ける大石昌良と、バーチャル界の学級委員長・月ノ美兎による異次元対談。
最終回は月ノ美兎が「大石昌良に聞いてみたかった」という質問から幕を開ける。
学級委員長との対話によって紐解かれる、知られざる大石昌良の青春。VTuberとアニソン、影響しあう二つのシーンのよりよい未来のために実現すべきと語る「新たなシステム」とは。
目次
- 「自分を認める」こと、お互いの青春
- イメージソングという革命
- VTuber×アニソンはネクストステージへ?
- 最後の最後に明かされた、意外な共通点
月ノ 大石さんは学生時代どんな人だったんですか?
大石 一言で言うなら…「陽キャに憧れた陰キャ」でした。
月ノ ええ!? そうなんですか? 今とイメージが違いますね。
大石 周りにいるモテたりカーストが高かったりする陽キャの友達に憧れて、自分もデビューしたいとは思うもののできない。そんな人間でしたね。
月ノ お友達は陽キャだったのに大石さんは陰キャだったんですか?
大石 陽キャたちの金魚のふんというか、スネ夫ポジションだったんですよ。
月ノ じゃあWikipediaに書いてある、最初に作曲した理由が、「彼女に曲つくってやれよ」って周りに言われたからだったっていう中学時代のお話は……?
大石 まぁいじられてというか、そんな感じに近かったかな(笑)。今でもみなさんに「おしゃべりクソメガネ」って言われていじられてるけど、それとは完全に質の違うもので、言ってしまえばいじめに繋がりかねないようなものだった(笑)。
今もそうなんですけど、断れない人間なんだよね。加えて常に人の態度をうかがうような姿勢だったから、あんまり学生時代は花開くことはなかったかな。
月ノ でもすでに音楽活動はされていたんですよね。それによって周りに認められるとかはなかったんですか?
大石 僕の地元は愛媛の片田舎なんですが、高校の時に楽器店が主催するバンドコンテストみたいなものに参加したんですよ。そしたら全国大会に出場することができて、それが「俺もしかして井の中の蛙じゃないのかも」って思えた一つのきっかけではありました。
ただ、周りに認められたかというとそうではなくて、目立つには目立ったものの、うちは田舎だったから目立つとめっちゃ叩かれるんですよ(笑)。
続きを読むにはメンバーシップ登録が必要です
今すぐ10日間無料お試しを始めて記事の続きを読もう
800本以上のオリジナルコンテンツを読み放題
KAI-YOUすべてのサービスを広告なしで楽しめる
KAI-YOU Discordコミュニティへの参加
メンバー限定オンラインイベントや先行特典も
ポップなトピックを大解剖! 限定ラジオ番組の視聴
※初回登録の方に限り、無料お試し期間中に解約した場合、料金は一切かかりません。