若いオタクはアニメからVTuberに流れたのか? 7つのポイントから考察
2022.07.31
VTuberの熱狂、その渦中に身を置く月ノ美兎。クリエイターとしてその熱狂を肌で感じてきた大石昌良。
それは革命か、超資本主義か──大石昌良×月ノ美兎が語るVTuberと音楽。
クリエイター
この記事の制作者たち
第一回はVTuberのメインフィールドであるYouTube、配信についての話題に花が咲いた大石昌良と月ノ美兎による対談。第二回は二人の活動が混ざり合うもう一つの領域、音楽について踏み込んでいく。
人気アニソンクリエイターたちによるVTuber楽曲制作への参加。一見すれば人材の流出という深刻な事態にも見えるが、かねてよりシーンの未来を思う大石昌良は何を感じ取ったのか。
目次
- 大石昌良が革命を感じた瞬間
- これぞ月ノ美兎なデビュー曲誕生の裏側
- VTuberは超◯◯主義?
- 無観客ライブが生み出す一体感
──月ノ美兎さんの楽曲をはじめ、アニソンクリエイターがVTuberさんの楽曲制作に参加するケースは珍しくなくなり、二つのシーンは急接近しているように思うのですが、お二人はどう感じてらっしゃいますか?
大石 確かにアニソンクリエイターがVTuberさんの楽曲に参加することが増えていて、僕としては良い意味で流出してる感じがありますね。腕がある優秀なクリエイターがブルーオーシャンを求めて進出する場合や、好きが高じてって場合もありますが、良い交流ができていてめちゃくちゃ盛り上がっている印象です。
特ににじさんじの『SMASH The PAINT!!』というアルバムが去年発表された時はかなり衝撃的で、あの豪華なクリエイターを集めるのにkz(livetune)くんがかなり貢献しているとも聞いたんですが、革命だなと思いました。
月ノ kzさんは本当に愛情を持って関わってくださっていますね。『SMASH The PAINT!!』は私も参加していただくクリエイターさんを見た時もめちゃくちゃ驚きました。ただ、もともと音MADをつくってたAvec Avecさんとかインターネットをルーツにするクリエイターの方々って、私たちとそんなに遠いフィールドじゃないのかなとも思ったんです。
大石 確かに早くからインターネットでの活動をメインにしていた方々というか、ニコニコ創成期みたいな頃に活動していたクリエイターが今表に顔を出している感じはあるね。そことの親和性は確かにある。
僕と同じ事務所のやしきんくんもそこに属すると思うんですけど、大好きな笹木咲さんに楽曲提供できるっていうのでめちゃくちゃノって制作してたんですよ。その構図はすごいWIN-WINだなと思った。
大石 両国国技館でライブを成功させて、豪華クリエイター陣によるアルバムもリリースと、あの頃は特にスピード感がすごかったと思うんだけど、その最中にいた本人はどんな思いだったんですか?
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