なぜ美術史家は「プリキュア」を面白いと思うのか?
2022.03.19
※本稿は2018年に「KAI-YOU.net」で掲載された記事を再構成したもの
2018年11月、スタン・リーが亡くなってしまった。95歳。大往生である。95歳といえば、プロレスラーの力道山より2歳年上だ。
つい最近まで(というか、『アベンジャーズ4』のカメオは撮り終えているらしいので実質死後もということになるが)マーベルのスーパーヒーロー映画にちらっと出演していたスタン・リーは、タイムスケール的には力道山がいまだにリング上でパフォーマンスしていたに等しい。ここまでの人物は二度と出てこないであろう。
※『アベンジャーズ4』 のちの『アベンジャーズ/エンドゲーム』。2019年公開の本作が、スタン・リー最後のカメオ出演となった
スタン・リーは、近年ではマーベル・シネマティック・ユニバース(以下MCU)作品に登場する好々爺として知られていた。
もっと言えば『ファンタスティック・フォー』を皮切りに60年代以降のマーベル・コミックスのスーパーヒーローを生み出した原作者・編集者であり、同時にジャック・カービーらアーティストとの間に問題を抱えた人物でもある。
とてもではないが、一面的な評価を下せる人物ではないのは確かだ。
※ジャック・カービー スタン・リーと組んで、『ファンタスティック・フォー』や『X-メン』などを生み出した漫画家。のち『ファンタスティック・フォー』で得た名声や収益を巡って、スタン・リーと対立する。
スタン・リーの功績として特に語られるのが、スーパーヒーローたちの物語を等身大のものとして描いた点、そして現実の問題をコミックスに落とし込んだ点の革新性である。
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