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  • 2024.06.03

「YouTubeのクソッタレな作品群を越えるために」アニメ制作会社Glitch Productionsの野望

「YouTubeのクソッタレな作品群を越えるために」アニメ制作会社Glitch Productionsの野望

クリエイター

この記事の制作者たち

YouTubeでパイロット版が公開されると、世界で3億回再生されて話題になったサイコロジカルホラーコメディアニメ『アメイジング・デジタル・サーカス』。

アメイジング・デジタル・サーカス: パイロット

監督は、大人向けホラーカートゥーン作品『Hazbin Hotel』(ハズビン・ホテル)で音楽を手がけるGooseworx。制作は、オーストラリア在住の任天堂愛好家のケビン・ルーク兄弟が設立した独立資本の3DCGアニメーション会社・Glitch Productions(グリッチ・プロダクションズ)だ。

ケビン・ルーク兄弟の来日インタビューを前編に引き続きお届けする。

目次

  1. クソッタレな作品群に、YouTubeで対抗する
  2. 新鮮で面白いものは、インディーシーンから生まれる
  3. いつか、世界的に愛されるキャラクターの登場する作品を

クソッタレな作品群に、YouTubeで対抗する

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左がケビン・ラードウィッチャグル、右がルーク・ラードウィッチャグル

──Glitch Productionsの企業形態について質問させてください。Amazon PrimeやNetflixといった大手ストリーミングサービスと手を組まずにYouTubeの限定配信で、完全オリジナル作品をつくられていますよね。こうしたインディーズ制作のメリットとデメリットをお聞かせください。

Glitch YouTubeで公開する最大の利点は、その発見性にあります。非常に幅広い観客にリーチできることです。ストリーミングサービスではほとんどの場合、ペイウォール(※料金を支払ったユーザーだけがコンテンツにアクセスできる仕組み)という概念が存在します。YouTubeは誰でもコンテンツにアクセスできるため、新しいユーザーを獲得するのに非常に適しています。

また、ストリーミングサービスは地域ごとにコンテンツが見れないことも多く、その点でもYouTubeのアドバンテージがあります。しかし、欠点もある。それは「コンテンツファーム」(※低品質のコンテンツを大量に生産し、アルゴリズムに優先的に表示されるようにすること)という概念です。

YouTubeにはいわゆる──クソッタレ(笑)な作品も多く、飽和状態にあります。私たちはデジタルサーカスをNetflixなどで見られる作品に匹敵するものにし、低品質なコンテンツを超えるものにしたいと考えています

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