若いオタクはアニメからVTuberに流れたのか? 7つのポイントから考察
2022.07.31
スピキミームで日本を席巻した韓国人声優 パク・シユンさんにインタビューを実施!
読者の皆さまから応募した質問にも回答していただいています。
クリエイター
この記事の制作者たち
「쪼아요 쪼아요!(チョワヨ チョワヨ!)」
この謎のフレーズ、最近あなたも耳にしたかもしれない。
3月26日に日本版が晴れてハーフアニバサリーを迎えたスマートフォン向けゲーム『トリッカル・もちもちほっぺ大作戦』に登場するキャラクター”スピッキー”。
そのオリジナルである韓国語版のセリフが、突如として海を越え世界中でミーム化。気づけば多くのユーザーがMADや二次創作を投稿し、今や世界中の言語で拡散されている。
その声の主は、韓国の声優パク・シユンさん。本人にとっても、この広がりは「本当に自分が演じたキャラクターなのか分からなくなるほど」予想外の出来事だったという。
「2026 TRICKCAL AWARDS」の一幕/画像はEPID Games公式YouTubeチャンネルから
なぜ、彼女の声は言語の壁を越えてここまで愛されているのだろうか。その声を生み出すに至った背景には、キャラクターに対するどのような想いが込められていたのだろうか。
そして、声優パク・シユンさんは、韓国の地でこれまで声優という仕事にどのように向き合い、世界の人々を魅了する演技を生み出すに至ったのだろうか。
本記事では、そんなパク・シユンさんご本人に、韓国の声優業界についてや自身の活動背景とこれからの展望、そしてファンの皆さんから集まった質問にお答えいただくことで、”パク・シユンという声優そのもの”についてうかがった。
目次
- 子どもへの読み聞かせを通して、声を届ける自分の適正を知る
- 韓国声優界の転換期は、ゲームや配信などのデジタルコンテンツにあり
- 『魔法陣グルグル』『新世紀エヴァンゲリオン』など思い出の出演作
- “スピキミーム”をはじめて見た感想「このキャラって本当に私が演じてる……?」
- KAI-YOU読者の質問に回答! 思い入れのあるキャラや好きなキムチは?
──自己紹介をお願いします。
パク・シユン 안녕하세요(アンニョンハセヨ)、韓国の声優 パク・シユンです。アニメーション、ゲーム、吹き替え、広告など、さまざまな分野で声の演技をしています。ファンの皆さんとの交流のために、最近は個人の配信活動もはじめました!
──今回はインタビューを快く引き受けていただき、本当にありがとうございます。早速ですが、声優を志したきっかけを教えていただけますか?
パク・シユン わたしは幼児教育学科を卒業していて、前は子ども向けの絵本の読み聞かせの仕事をしていました。そのとき、わたしの声を聞いた子どもたちが楽しそうに喜んでくれる姿を見て、「ああ、自分は声で誰かに楽しさを届けられる人なんだ……!」と感じたんです。
その経験をきっかけに、自分の適性について改めて考えるようになりました。どのような進路がよいのか悩んでいた時期に、父から「昔、自分は声優になりたいと思っていたことがある」という話を聞いたんです。父は「声優をやってみるのはどうだろう?」と勧めてくれて、そのおかげで声優という職業に興味を持ちました。
声優という道を真剣に考えるようになったのは、それがはじめてですね。それ以降、準備をはじめて、現在までこの道を歩むことになりました。
──キャリアの最初から「声優になりたい」と考えていたわけではなかったんですね。アニメやゲーム自体は昔からお好きだったのでしょうか?
パク・シユン はい、『ガラスの仮面』が大好きでしたね。アニメも日本のドラマ版も欠かさず観ていたほど、とても思い入れのある作品です。
俳優という夢に向かって努力し続けるキャラクターたちの姿がとても印象的で、子どもながらにその情熱や成長の物語に深く感動したことを覚えています。今でもとても好きな作品の一つですね。
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