Vol.4 俺たちは「ただの仲間」になった

Interview

Series

  • 2019.08.21 19:00:00
Vol.4 俺たちは「ただの仲間」になった

これまで3回に渡って、その内面からYouTubeというメディアとコンテンツへの視座を語ってもらった禁断ボーイズ

最終回となる今回は、紆余曲折を経てたどり着いた現在のスタンスと、自分たちの未来について語ってもらった。

禁断ボーイズは青春」だと言い切るメンバーたちの人間的成長を感じ取れる内容となっている。

また、連載インタビュー最終回を記念して、連載1回目の「再生と反省、YouTubeが仕事になった瞬間」を全文無料公開。

ポップカルチャーにおける未曾有のエポックメイキングな職業「YouTuber」。そのコンテンツに賭ける4人の若者の生き様のすべてがここに。

「敵」から「団結」へ

──他のYouTuberに対して、思うことや考えていることはありますか?

田中 いろんなYouTuberがいるけど、みんなそれぞれ競技種目が違いますよね。同じ会場で一斉にやってるんだけど。

いっくん いろんなジャンルがあると思うんですけど、僕らはお笑いジャンル。

テレビやYouTube以外の媒体でひな壇を座れるような、「YouTuber」というジャンルが面白いみたいなことになれば──僕たちがだけが上手くいくとかじゃなくて、YouTube全体で上がっていきたいという気持ちはあります。

芸人やタレントとしてだけじゃなく、例えば映画監督になるYouTuberとかも出てきてほしい。もっと自分たちの好きな分野で活躍していって欲しいんです。

昔は、俺の中でYouTubeというのは蹴落とし合いだと思っていたんです。他のYouTuber蹴落として、とにかく上にあがりたいって思っていました。でも最近はわりと業界全体のことを考えるようになってきたかなと思います。

──全員敵だと思っていた?

いっくん 正直、完全に敵だと思ってました。全員倒すって(笑)。

──でもクリエイターとして本気でしぶとく生き残っていくには、生まれがちな感情ですよね。

いっくん わりとYouTuberはみんなそう思ってるんじゃないかなと思います。

メサイア ……うにょ〜ん(笑)。

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──でもある種、いっくんの意識の変化というのは、業界的にも団結していかなきゃいけないフェイズに入ってきたということなのかもしれませんね。

いっくん そうじゃないと、YouTuberっていうジャンルや職業がどうしても外に出た時に舐められてしまう。だから足を引っ張り合うようなことはなるべくやりたくないんです。

──実際の禁断ボーイズもこれまでの活動の中で芸能人と呼ばれるような人と仕事することもあったと思うんですけど、舐められているとか、下に見られていると感じたことはありますか?

田中 禁断ボーイズは知名度の割にはあんまり芸能人との仕事、つまりマスメディアでの仕事はしてない方だと思う。でもいっくんがソロで出させてもらったりは結構あるかな。

いっくん まあ、少なからず嫌な思いをしたことはありますね。でもそれは本当に自分に実力がないから仕方ないなと思った。YouTube以外の媒体で映えるような実力はまだないから、舐められるというか、下に見られても全然問題ないんです。確かにその通りですよね、と納得しました。

もちろん悔しいとか、もっと頑張らないといけないとかは思います。ただ、一番悔しいと思うのは、YouTuberで捕まる人とか問題を起こす人がいるじゃないですか。それで「これだからYouTuberは」って言われてしまうことなんです。それって絶対に避けられないんですよ。これだけYouTuberが普遍的になって、増えている中で、どうしてもそういう人も紛れ込んでくる。

そういうことが起きると、間違ってるし勘弁してほしいと思うけど──何て言うんだろう、その人たちに対して最低だなとかは思わないんです。YouTuberの地位を下げやがって! みたいに俺は思わないんです。もうそういう人が出てくるのは数の問題として仕方がない。芸能人にも社会人にも悪いことする人はめちゃくちゃいるじゃないですか。そういう報道が起きた時に、芸能人や社会人はダメだよなってあまり括られないじゃないですか。

──たしかに、そうですね。

いっくん YouTuberはいまだに外から見られた時に「YouTuber」として悪い意味で括られてしまう。ちょっと自意識過剰なのかもしれないけれど、それが悔しい。

田中 YouTuberはとにかく悪い報道のされ方が多くて、もはやYouTuberの台頭に対して危機感を覚えている別業界からの、なんか手回しや圧力が働いているのかなとか勘ぐってしまいます(笑)。

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