アイデンティティを確立させる、たったひとつの冴えたやり方──『VALORANT』脳
2022.06.30
クリエイター
この記事の制作者たち
ぼくのりりっくのぼうよみ(ぼくりり)が”辞職”してから約1年が経過した今、たなかが当時の環境や自身の精神面、そして「没落」するまでの足取りを振り返った前編。
「没落」をしなくてはならなかった理由や、その思想に大きな影響を与えたニーチェについて、さらにはぼくりりとして活動していながら抱えていた大きなコンプレックスについて赤裸々に語ってもらった。
後編は、たなかとして人生を謳歌した1年で気づいた「ぼくのりりっくのぼうよみ」と「たなか」の関係、音楽活動だけでなく多岐にわたる活動を展開していながらも謎に包まれたその姿について、そして彼は「何者になろうとしているのか」という核心に迫る。
最後に彼の口から語られたのは、生きるうえで自身が持っている「使命感」について。そこには、たなかが抱える大きな葛藤があった。
取材・執筆:EN.Mami 撮影:羊肉るとん 編集:吉谷篤樹 編集補佐:新見直
目次
- 毎週完結のギャグ漫画「たなか」
- 「いろんなもの手放しても幸せになれる」ことを証明する方法
- ぼくりりとたなかの明確な「違い」
- たなかはアンチテーゼ
- 「何者でもない」ことに悩まずにいられる理由
- たなかが音楽を選ぶ理由
- たなかが感じる「使命感」について
──「たなか」になってから俳優、ホスト、モデル、やきいも屋のCEOなど、これまでやってこなかったさまざまな活動をされています。活動するにあたって、意識されていることはありますか?
たなか たなかって特に目的がないんですよ。毎週完結のギャグ漫画みたいなものなので。

たなか ただ、今は好きにいろいろやって… 成功もそうですし、失敗の体験を積み重ねることを考えてます。実験感覚です。
──今まで、どんな失敗があったんですか?
たなか そんなのたくさんありすぎて(笑)。
この前あった悲しいことは、企業のPR案件で現場と代理店のやりとりがうまくできていなくて… 途中まで撮影したけど、現場で打ち切って帰りました。
「これだと誰も得しないんで、今日はもうやめましょう」ってはっきり言いました。
普通はここまで進んだら止められないと思うんですが、このままにしたら誰も得しない、とんでもないものが世に出てしまうと思い、止めました。一度炎上してからというもの、軋轢には慣れたので。
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