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  • 2022.04.23

ゲームは最後のフロンティアだった 『Apex Legends』脳

本業は音楽家のたなか。彼が目下、音楽以外に打ち込んでいるのはゲームだ。

彼を夢中にさせるゲーム。彼がゲームに夢中になる理由。そして、ゲームをプレイしている最中の彼の頭の中とは──。

たなかの綴るゲームエッセイ連載「ノー《ゲーム脳》ライフ」第1回目。

ゲームは最後のフロンティアだった 『Apex Legends』脳

クリエイター

この記事の制作者たち

どうもこんばんは、たなかといいます。

一応本職は音楽家なんだけど、最近はずっとゲームをしている。『Apex Legends』というめちゃ人気のやつだ。

2年前の、Apex配信動画

ゲームの世界は自分にとってあまりに心地よく、毎日5時間くらいやっている。その時間を音楽に費やしていれば……という思いがたまに頭をよぎるが、そのタイミングで右腕をつねったりすることで深く考えないようにする術を身につけた。

自分はどうしてこんなにもゲームに熱中してしまうんだろう。この原稿が締め切りに遅れているのだってすべてApexのせいなのだ。すいません。

目次

  1. Apexに熱中するのは、それが正しく“ゲーム”だから
  2. この現実は、残念な意味で「ゲームじゃない」
  3. ただのゲーム、だからこそ

Apexに熱中するのは、それが正しく“ゲーム”だから

Apexでランクマッチを熱心に回せば普通に疲れるし、負け続ければ楽しくない時もある。細かいエイム操作をしながら敵の位置や人数を把握し、どのポジションを取るかの判断を繰り返す。大変な作業だ。

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Apex Legends

バトルロイヤルというゲームの性質上、どうしても運が絡むし思うようにはいかない。それでも、無限にやってしまう。今日もレコーディングが終わって帰ってきてから3時間はやってしまった。本当に一瞬で時間が過ぎていってビビる。

今までひとつのゲームにここまで入れ込んだことのない自分がApexに熱中する理由は、あまりに綺麗に優劣があらわれるからだった。ゲームにおける勝敗は明らかで、一度出た結果は誰にも変えられない。

同時に、取るに足らないことでもある。だからこそ熱中できる。ここにひとつの転倒がある

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この現実は、残念ながらゲームじゃない