ラノベ編集者 三木一馬インタビュー イラストレーターが“青田買い”で潰されないためのサバイブ術
2021.01.25
共に若くして商業的に活躍するイラストレーター、loundrawとれおえん。
全く真逆のアプローチをとる彼らは「イラストレーション」という手段をどう捉えているのか。
クリエイター
この記事の制作者たち
10代でイラストレーターとしてデビューし、2019年にアニメーションスタジオ「FLAT STUDIO」を設立したloundraw。
2020年にオンラインでの連続対談イベントとして開催された「FLAT STUDIO SESSIONS」では、所縁の深いクリエイターを迎えてそれぞれの創作手法や現代の創作環境を巡る議論が交わされた。
彼よりもさらに若い1996年生まれのれおえんを迎えた対談では、イラスト制作における「イメージボード」について紐解く。
「アズールレーン」はじめ数々の作品でイラストレーション・キャラクターデザインをも手がけるれおえんは、2020年には「FLAT STUDIO」に参加している。
2人の気鋭クリエイターは、その創作手法をどのように言語化するのか。
聞き手は、花譜やカンザキイオリらを擁する「KAMITSUBAKI STUDIO」を抱えるTHINKRのプロデューサーで、loundrawのマネジメントもつとめる石井龍。
ホスト:loundraw ゲスト:れおえん 司会:石井龍 執筆:ゆがみん
目次
- Photoshopはほぼ使わず、クリスタだけで作画する
- 「イメージボード」は機能? タグ付け?
- 気持ち悪さは「フックがある」アイデアへと繋がる
- loundrawとれおえんは、何を美しいと思うか──その美学の差異
- キャラクターや場所について、描く理由をすべて説明できる
loundraw 今回、れおえんさんとお話すること、すごい楽しみにしていました。
れおえん loundrawさんのこと、すごい昔から知ってたんです。お会いできて感無量です。
僕は最近もずっとお絵描きしてます……。あとはバーチャルYouTuber(VTuber)の配信をすごく見ていますね。あと麻雀をはじめました。麻雀の文化、FLAT STUDIOにも持ち込みたいです。
──今回れおえんくんをお迎えしたんですが、この対談シリーズのコンセプトは「作るための考え方や姿勢を知る」というものです。れおえんくんは普段どんな環境でイラスト制作してますか。例えば、こだわりのツールなどはありますか?
れおえん 作業環境はモニター2枚、PC2台。液タブは新しく買った24インチのWacom Cintiq Pro。4Kのやつを使っています。
loundraw 良いですね、4K。世界が変わりますよね。
れおえん とにかくデカいのが良いんですよね。こだわりとなると……んー、無理やり言うと、ショートカットキーはキーボード操作一択です。キーボードくらいのキー数がないと追いつかなくて。
loundraw 僕よりも使ってるショートカットの数が多そうですね。僕は鉛筆と消しゴムツールだけショートカットで使っています。全部のショートカットを把握してるのが異次元に感じる(笑)。
れおえん ショートカットアプリとかを使っていた時期もあったんですが、誤動作やバグが怖くてやめちゃいました。ほとんど家でCLIP STUDIOを使ってます。
loundraw ほぼクリスタ(CLIP STUDIO)で描いてるんですか?
れおえん そうですね。ほぼクリスタだけで描いて、最後の色の調整や細々とした部分にPhotoshopを使っています。
loundraw そうなんですか! れおえんさんの描き方はPhotoshop由来なのかなと勝手に思っていました。
れおえん 僕も結構最近まで「やっぱPhotoshopには勝てないな」って思ってたんです。
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