コスプレイヤーの地位向上のために、やらないと決めたこと

Interview

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  • 2019.12.03 20:00:00

趣味でしかなかった「コスプレ」という文化は、えなこさんの登場以降変わった。

彼女の活躍は瞬く間にインターネット上で話題を呼び、世間から見た「コスプレイヤー」のパブリックイメージとなっている。

コスプレイヤーの地位向上のために、やらないと決めたこと

あくまでアニメや漫画を軸にした同人文化の一形態であった「コスプレ」に大きな変化がもたらされている。

コスプレイヤー専門事務所の登場や、ゲームショーやアニメイベントにおける「公式コスプレイヤー」と呼ばれる存在、海外での凄まじい人気など、コスプレは趣味や同人という枠を越え、「プロ」が成立するようになった

前回は、「趣味」と「仕事」におけるコスプレの差異をえなこさんと所属事務所代表の乾(よきゅーん)さんに語ってもらったが、今、コスプレ業界では実際に何か起きているのか? どのような可能性がコスプレという分野には広がっているのだろうか。

とにかくかわいいえなこりん

──調べていると、コスプレイヤーを扱っている会社って、経営者の方も現役のコスプレイヤーだったり、元コスプレイヤーというパターンが多いなと思うんですが、この認識って合っていますか?

よきゅーん たしかに今のところはそうだと思いますね。ただ、オタク文化やコスプレへの理解度からそういう体制になっているのではなくて、会社としてのブランディングの面もありますよきっと(笑)。

Diora(本記事のカメラマン) よきゅーんさんはやっぱ、何回も現場で一緒にいますけど、マジですごいです。

よきゅーん Dioraさんはいつもすごく褒めてくれる(笑)。

Diora コスプレイヤーの感覚を持ってる人って、話の進め方も完全にプレイヤーの目線で、それは写真のクオリティにも関係してくるんです。

よきゅーん 私は自分が萌える写真を撮って欲しいんですよね。ポージングや構図とか。本当に僭越ですが、カメラマンにも携帯で見せて、ここからこう撮ってほしいという構図の指定をしてしまう。でも「ああ、ここいいね」って褒めてくれる。

──美学も持ち合わせてると。

よきゅーん えなこの撮影もすごい口を出してしまいます。『週刊ヤングジャンプ』の撮影でもそうで。編集部の人がそれで良いよって言って下さったからなんですが。

よきゅーん あと男性が多い現場だから、なかなか言いづらい「谷間をもっと出した方がいいよ」とか(笑)。それをテキパキ言えるから「ありがとうございます」って言われることは多いかもしれません。

今は、他のコスプレイヤーがまだやっていないことを、いち早くえなこにやらせてあげたいという気持ちがあるんです。マネージャーとして、コスプレイヤーの歩む階段をどんどんランクアップさせたい。あと単純に、私の好きなかわいい服やかわいい写真を撮りたいという欲望を全部叶えてくれるから、現場が楽しい(笑)。

そんな感じだから「マネージャーがこんなに自社のタレントを可愛い、可愛い言う人はいない」って現場で言われる。

──本当にめちゃくちゃ言いますよね。以前お会いしたときも、えなこさんの良いところ教えてくださいって言ったら「かわいいところ」って即答されていました。

よきゅーん うん、かわいいです。本当にえなこはレタッチがいらない。なぜか「加工しすぎ」とか言われることがあるんですけど、私は雑誌の画像チェックでも、修正依頼は基本的にはしていません(痣などはのぞく)。

特にえなこに関しては、こんなに写真の加工のいらない子がこの世に存在するんだってびっくりしたぐらい。『週刊ヤングジャンプ』編集部さんからも、レタッチ担当の方から「えなこさんは全然修正がいらない!」と言われたと聞きました。えなこ自身も使用する写真の指示を出さないんです。そこの編集部が良いと言ったものがいいと、男性目線で良いもので良いと。

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