月ノ美兎から見たスパチャ、大石昌良から見たVTuber文化
2021.03.10
音楽の聴き方、スケジュールの立て方や仕事の受け方。第一線で活躍するクリエイターの言葉はすべて、後続へのヒントとなる。
強さとしなやかさをあわせもった才能の秘密が、会話のそこかしこに散りばめられている。
クリエイター
この記事の制作者たち
アニソン界のトップランナー、大石昌良と田中秀和の連続対談。
田中さんとの対談は最後となる今回はさらに、サブスクリプションへの思いや具体的な仕事の進め方、さらにアニメの音楽クリエイターにとって意外にも1番大きな収益源の話など、本音の対話が繰り広げられる。
それらはそのまま、アニメファンやアニソンファンはもちろん、未来のクリエイターへの提言となるはずだ。
ホスト:大石昌良 ゲスト:田中秀和 取材・執筆:オグマフミヤ 撮影:稲垣謙一 編集:新見直 協力:MONACA
目次
- 過去と現在がフラットになってもやることは変わらない
- CDの価値とは
- 夢のコラボ、その日は近い?
- サイン色紙プレゼント
──お2人は、ご自分でサブスクは利用しますか?
大石 僕は多少ですね。
田中 僕はがっつり使っています。新曲を聞くならまず「Apple Music」ですし、昔の曲を探すのにも重宝してます。
──国境やジャンルと同様、時代の境目もなくなってきて、いわゆる懐メロと最新曲が同じ土俵に並ぶ状況になっています。それは意識されますか?
大石 そこまで意識はしてないですけど、古き良き楽曲が現代に残り続けるのはいいことだなと思うし、僕は時代に左右されない良い音楽をつくるというスタイルなので、むしろ状況としては有利だなと思う。
田中 同じようにあまり意識してないです。自分のつくる音楽がいつまでも必要とされたいと思っているのは変わらないので、そうなれるような音楽をつくり続けるしかないと思いますね。
既に一生かかっても聴ききれない量の名曲が世界には存在するわけで、その中で求められる存在になるには結局自分のつくりたいものを追い求めるしかない。

大石 そこが俺たち似てるなって思うな。自分が作曲する意味とか、求められる存在になりたいって若い頃は考えていなかった。
それが今は、5年後にはクリエイターをやってないかもしれないというくらいの崖っぷち感でやってる。
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