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2022.07.31
k4senとボドカ。人気ストリーマーの2人が振り返る「CoD」コミュニティ。
そしてストリーマーシーンが広がった今、ゲームタイトルに求められるものとは。
クリエイター
この記事の制作者たち
今年4月に開催されたFPSタイトル『VALORANT』の公式大会にて、日本代表のプロチーム「ZETA DIVISION」(ZETA)は、日本チーム初となる総合3位という快挙を達成した。
彼らの活躍を応援するべく、期間中は大勢のファンが大会をリアルタイムで観戦。2022年度に入ってからは関東圏で大型オフラインイベントが開催されるなど、日本におけるFPSのコミュニティは日々高まりを見せている。
そんな同コミュニティにおいて常に存在感を放ち続けるのが、自身のゲームプレイやトークで視聴者を惹き付ける「ストリーマー」の存在だ。彼らは経歴こそ異なれど、一貫してゲームを愛する気持ち、クリエイターとしてコンテンツを届ける発信力に長けている。昨今のゲームコミュニティに欠かせない人材であり、同時にゲーム文化の拡大を担うコミュニティリーダーの側面も持ち合わせている。
今回の対談企画で招いたk4senとボドカも例に漏れず、約10年前からFPSシリーズ「コール オブ デューティ」(CoD)を遊び続け、今もなお変わらずにコミュニティの間で多大な支持を得ている人気ストリーマーだ。
k4senは2012年からニコニコ動画へ「CoD」の攻略動画を投稿し人気を博す。現在では映像編集、デザインを請け負う電影Lab.を経営するなど広範に渡って活動している。一方のボドカはフランスを拠点とした「CoD」のクランに所属。2016年頃から動画投稿者としても本格的に活動を始め、自身でもe-Sportsチーム・Riddleを結成し、オーナーとしてチーム運営にも携わる。
出自・世代・性格、様々な面で異なる2人がどのように出会ったのか。そして”あの頃の「CoD」”がFPSプレイヤーを夢中にさせた所以、並びにコミュニティの熱量は如何にして高まったのか。普段の配信では見られない特別対談のもと、過去の体験を踏まえながら現在と未来を語る。
目次
- 出会いは10年前 「CoD」が結んだ名コンビ
- ”キレキャラ”がエンタメとして受け入れられた
- e-Sportsシーンに受け継がれた「CoD」コミュニティの熱量
- 「CoD」世代から見たFPSシーンの衰勢
- 後編に続く
──まずは改めてk4senさんとボドカさんの出会いからうかがってもよろしいでしょうか。
k4sen 一番最初に知ったのって何だっけ?
ボドカ 明確な時期はあんまり覚えてないけど、僕たちってもともといたコミュニティが違うからね。2人とも「CoD」はやってましたけど、お互い別グループに属していたんです。
k4sen 確かに。自分は動画制作とか、どちらかと言えばクリエイター側のグループにいました。
ボドカ そこからk4senが、僕がいた実況者グループに来て本格的に出会った感じです。
k4sen 具体的な時期はわからないけど、『コール オブ デューティ ブラックオプス2(CoD:BO2)』が流行ってた頃だから、おそらく10年近く前ですね。
──別グループ出身で後に知り合ったという経緯が興味深いですね。ではお互いの第一印象は?
k4sen いや本当にもう、ボドカはすごく怖い人だと思ってましたよ(笑)。今は大分丸いですけど昔は尖ってたので。
ボドカ 僕は動画投稿していない時期に、k4senはニコニコ動画で活動していたんですよね。なので当時から「動画投稿している有名人だ」って感じてました。そこからの印象はあんまり変わってないですね。『CoD:BO2』の動画(※)でバズってたから「面白い人」という印象です。
k4sen 僕らは付き合いが長すぎるから、多分ちょっとずつ変わっても変化に気づかないですね(笑)。「CoD」がある以上関わりのなかった時期って特にない。出会った頃からずっと、昔のまんまな気がします。
※k4sen氏は2012年にニコニコ動画にてコミュニティ「k4sen ch」を開設。『CoD:BO2』の攻略動画をはじめ、各武器のスキン(迷彩)解除を目指した動画も投稿。動画投稿に加えて、クラン運営やコミュニティ大会の実況なども務めた
──2人は「CoD」を介して出会い、現在に至るまで交流を続けていますよね。10年間の活動でターニングポイントはありましたか?
k4sen 僕にとってのターニングポイントは「ZETA DIVISION」(ZETA)に入ってからで、それまでは別に何も変わらないですね。以前は動画をずっと上げてましたが、ZETAに入ってからは配信ばっかりしているんで。
2021年にZETAに加入した辺りから国内でTwitchも視聴者が増えた印象があるし、配信メインで生活できるようになった気もします。前までは「YouTubeの広告収入で生きていく」といった感じでしたが、今はもう「ストリーマー」って言うと思うし。だから、ターニングポイントで言えばちょうど1年前です。
ボドカ 僕は一定のペースでちょっとずつ伸びてきて、急にバズったことはあんまりないです。強いていうなら「CRカップ」に叶と葛葉と一緒に出たときですかね。あの時からわりと自分のキャラが受け入れられるようになったかな。
k4sen じゃあ今までのキレ芸はキャラだったってこと?(笑)
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