歴史、そして無料/広告モデルの状況と行方
2019.10.30
KAI-YOU Premium初のイベントを開催することが決定いたしました。
Premium会員の皆様は入場料無料でご招待いたします。(非会員2000円)
奮ってご参加ください。
“ポップカルチャーの未来に種をまく“をテーマに、3月にリリースした「KAI-YOU.Premium」。大袈裟なテーマに聞こえるかもしれないが、実はとてもシンプルな思想で成り立っている。
BtoBつまり広告モデルのWebメディア──特にカルチャー系メディア──は、本質的なリスクを孕んでいる。
営利企業による運営である以上、収益を出さなければそもそも存続ができない。そしてその命綱の片方を握っているのは、どんなに言い繕っても広告主や関係性の深いメーカーである。
多くのメディアには関係性によって書かないこと、書けないことが発生している。その結果、何が起こるか。未来から振り返った時、ポップカルチャーの歴史には、ただ偽史だけが紡がれていくこととなる。
カルチャーメディアとして、ポップカルチャーの歴史を繋ぐことで、ひいてはカルチャーの担い手を育てることは可能なのか? 個人のパワーがSNSを中心としたファンコミュニティによってますます増大する中、メディアとして批評を行うことは可能なのか?
「KAI-YOU.Premium」イベントでは、その問いに、音楽ジャーナリストの柴那典氏、およびアニメを中心としたジャーナリストの数土直志氏を迎えて向き合っていく。
日 時:2019年8月5日(月)19:00開場 19:30開始
場 所:LOFT9 Shibuya
出演者:柴 那典氏、数土直志氏、新見直(KAI-YOU Premium編集長)
内 容
19:30~ 柴 那典氏×数土直志氏対談
※司会 新見直
21:00~ 交流会(1時間)
入場料:Premium会員 無料 非会員 2000円 ※飲食代別途
柴 那典氏
1976年神奈川県生まれ。音楽ジャーナリスト。ロッキング・オン社を経て独立、音楽やサブカルチャー分野を中心に幅広くインタビュー、記事執筆を手がける。著書に『ヒットの崩壊』(講談社)『初音ミクはなぜ世界を変えたのか?』(太田出版)、共著に『渋谷音楽図鑑』(太田出版)がある。
ブログ「日々の音色とことば」http://shiba710.hateblo.jp/
Twitter:@shiba710
数土直志氏
メキシコ生まれ、横浜育ち。国内外のアニメーションに関する取材・報道・執筆をする。証券会社を経て、2004年に情報サイト「アニメ!アニメ!」を設立、国内有数のサイトに育てた。2016年7月に「アニメ! アニメ!」を離れる。代表的な仕事に「デジタルコンテンツ白書」アニメーションパート、「アニメ産業レポート」の執筆など。主著に『誰がこれからのアニメをつくるのか? 中国資本とネット配信が起こす静かな革命』(星海社新書)。
運営メディア「アニメーションビジネス・ジャーナル」http://animationbusiness.info
Twitter:@sudotadashi
新見直
ポップポータルメディア「KAI-YOU.net」および「KAI-YOU Premium」編集長/株式会社カイユウCOO。1987年生まれ。学生時代、会社の前身となる雑誌『界遊』を創刊。以降、様々な媒体でジャンルにとらわれないコンテンツを編集・制作してきた。ポップリサーチャーとして、雑誌編集からイベントの企画・運営など「メディア」を横断しながらポップを探求中。