KMNZ衣装手がけた「モリオン航空」インタビュー VR時代のファッションとは
2021.07.13
クリエイター
この記事の制作者たち
スプレーを壁に吹き付け、絵を描く──公共物に絵や文字を描くグラフィティをはじめとしたスプレーアートは、都市のストリートを飛び出し、いまや大阪・関西万博にも作品が登場しています。
そんなスプレーアート、実はソーシャルVR「VRChat」でも芽を出しています。例えば、こんな作品がつくられているんです。

「えっ?これをスプレーで描いたの?」と思った方も多いでしょう。VR空間で育まれたスプレーアートは、現実とは異なる進化を続けているのです。
まだ生まれたばかりの新しいアートカルチャーは、どのようにつくられ、どんな人が取り組んでいるのか。仕掛け人の一人・chokuwo(ちょくヲ)さんにお話をうかがいました。
目次
- chokuwoが語る、“VRスプレーアート”とは?
- VRスプレーアートならではの特殊な技法
- VRスプレーアートの“現実にはない”デメリットとは?
- 新たな芸術文化としてどこまで広がるのか──VRスプレーアートの担い手たち
- グラフィティの文化「Black book」から得たコミュニティ形成の着想
- VRChatだからこそ実現できた、新たなグラフィティクルーの形
- 「壁に描く」からの脱却──VRスプレーアートは何を目指すのか
chokuwoさんは2023年12月に「VRChat」をスタート。
現在、「VRChat」特化の写真共有サービス「Metamory」(外部リンク)の運営を行う傍ら、現実でも経験のあったスプレーアートにVRChat内でも挑戦。現在、VRスプレーアーティスト/イラストレーターとしても活動しています。
chokuwoさんが取り組む「VRスプレーアート」は、「VRChat」内でスプレー缶アセットを用いて描きます。アセットは様々ありますが、市販品がほとんど。代表的なアセット「UGraffitiSpray」は、クリエイター向けEC・BOOTHで1200円で購入できます(外部リンク)。
「UGraffitiSpray」
やり方はシンプル。スプレーを手にして、キャンバスとして機能する壁などに吹き付けるだけ。ただし、現実のスプレーアートとは様々な差異があります。
実演しながら、chokuwoさんはVRスプレーのメリットを語ってくれました。黒とグレーの2つのスプレーを手に取ると、交互に吹き付けることで、色の混じり合う背景をパパッと描画。煙がただようような、奥行きのある背景が瞬時に生まれていきます。

「物理的な制限や、色の制限がないのが、現実のスプレーとの大きな違いですね。どこまでも大きく描けるし、一本のスプレーであらゆる色が出せる。透過調整を使えるのも大きいです。現実のスプレーは、なかなかきれいに色が混ざらないんですよね」
他にも、「スプレー1本で無限に全色出せるのでお金がかからない」「手が汚れない」、「別の色を乗せる際に乾燥を待たなくていい」「消しゴムが使える」など、メリットはいろいろあるようです。あと、重要なこととしては「逮捕されない」も。
chokuwoさんは続いて、グラフィティの一つ「タグ」を描いてくれました。自分の名前を記す、グラフィティの中でも特に手短に描かれるものです。

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