ぽんぽこ5周年曲「Bokeh」──甲賀市から発信するピンボケの美学、唯一無二のアマチュアリズム
2023.11.26
大麻の動向を全方位的に紹介してきた不定期連載の大麻レポート第8回。
これまでCBD関連商品を日本国内で先駆的に製造販売してきた企業に業界の内情を聞いたり、一方ニュースでも度々取り上げられる大麻絡みの犯罪……栽培から密輸などの突っ込んだ実態を現役の半グレに直撃するなどして紹介してきた。
第7回の記事の冒頭で、「2022年は世界的に『大麻』に沸いた一年だった」と書いた。では2023年はどうか。
この連載原稿の取材をしていると、大麻に関するなんらかのニュースが必ずといっていいほど飛び込んでくる(個人が不法所持で逮捕されたというレベルの報道ではない。メルカリでも楽天でも扱いのあった合成カンナビノイドが規制されたといった話だ)。
大麻は世界中で賛否ある植物だが、ご存知の通り国によっては既に経済効果の見込める嗜好品だ。グローバリゼーションの煽りもあって、非合法の日本でさえその影響を受けずにはいられない。
そしてこの原稿を書いているまさに今、大麻由来の医薬品の使用を可能とする大麻取締法などの改正案が衆議院で可決されたという一報が入り、さらに最近隆盛を誇っていた合成カンナビノイドHHCH入りのグミを摂取し気分が悪くなったというニュースが頻発。早急に規制が決まった。
それにはこれまでは違法ではなかった大麻使用を巡る規制「大麻使用罪」も盛り込まれている。
本連載でも触れてきたし、法改正はかねてからの既定路線とも言えるだろうが、それでもこれは大きな変化である。何より、国が大麻の経済効果をあてにしたという一つの証左なのだ。
2023年の日本の大麻事情は、単純に「沸いた」というより、もっと大きな転換点(ターニングポイント)になったと言えるだろう。
目次
- 法改正はCBD業者にとって「悪いことが何もない」
- 100%合法、と断言しきれなかった“部位規制”というルールの複雑さ
- コンビニにCBDが並ぶ日が来る?
- 半グレが語る、脱法業者の内情 合成カンナビノイドの末路
まず、本連載のきっかけとなった株式会社Itemsのマーケティングディレクター小池匠さんに話を聞いた。Itemsは、CBD関連商品を国内で製造販売してきた第一陣の企業だ。起業当初から女性をメインのターゲットに据え、主要取引先は主に美容クリニックである。
今度の大麻取締法改正について、国内のCBD業者にとって多少なりマイナスがあるのではないか。「法改正」や「使用罪創設」という語感からなんとなく煩雑な手続きが増えるに違いない。筆者は大した根拠もなくそう考えていたのだが、結論から言うとそれは事実ではなかった。
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