若いオタクはアニメからVTuberに流れたのか? 7つのポイントから考察
2022.07.31
発送から受け取り、果ては今話題のNFTをも巻き込んだ密輸ビジネスの最前線。
半グレが明かす、驚愕の舞台裏。
取材に応じてくれた半グレは、「果たして今どれほどの薬物が日本に密輸されているのか想像もつかない」と言った。
今回は、まさに密輸の最新事情を徹底的にリポートしたものだ。
発想と手管、人海戦術、スマホからブロックチェーンを駆使した驚愕の実態に迫った。
目次
- 大麻抽出技術の進歩がもたらした、日本への深刻な影響
- 大麻の“リキッド”化という一大変化
- オイル密輸の黎明期、驚きの実態
- アイデアがモノを言う…ブラックマーケットのクリエイティヴ
- 変化しているのは発送だけではない 受取側の最前線
- 受取人はトカゲの尻尾 密売の力関係
- 半グレ業界における「NFT」の価値
前回は大麻のカルチベーション(特に「インドアグロウ」と呼ばれる水耕栽培)のプロセスに触れ、それは「装置産業」だと書いた。
設備がその収穫量を決定するため、ファームの開設時点でかなり具体的な売り上げの見込みが立つという話だ。
さらに売り上げを伸ばすには抽出や蒸留の技術が求められ、そこからは“企業努力”ということになる──具体的な数字を並べてそう解説してくれたのは、オクラホマ州で大麻の農場を(合法的に)経営する栽培従事者だ。
なぜ抽出技術があれば売り上げが伸びるのか。それは、マリファナを店頭に並べる際に(見栄えの問題などで)カットした部分を新たに(オイルやワックス、クッキーやバターといった形で)商品化できること、また酩酊感を得るための成分=THCのみを抽出できれば、大麻の花弁の状態よりはるかに長く保存がきくことなどが挙げられる。
いずれも聞けばもっともな話だ。霜などの被害で見た目が損傷したトマトを、フードロスを防ぐためにケチャップやジュースに加工して商品化する発想となんら変わりはないだろう。
あえて時流に沿えば、抽出・蒸留の技術が大麻ビジネスのサスティナビリティを飛躍的に向上させていると言えるかもしれない。
だが一方で、この抽出技術の進歩が、皮肉にもある状況を加速させてしまった。密輸量(合法国同士であれば、輸入量と言えるだろうが)の増大である。
前回に引き続き、新宿を拠点に活動する半グレ・X氏に詳しい話を聞いた。
昨今の大麻取締法違反による摘発のニュースを見ていると、まず目につくのがリキッド状の大麻所持の増加だ。
「1リットル分のTHCオイルは大麻17キロ分相当なんですよ。クサを入れる(=密輸する)より(オイルの方が)遥かに効率いいことが、これだけでわかりますよね。
油分なので腐りにくいというのも大きい。サラダ油、オリーブオイルが腐りにくいのと同じ。クサだったら届いたものが古かったというような揉めごとは普通に想定しうる。保存状態によっては、輸出する過程でカビたりすることもある。
一昔前までは形状を変えると言ってもハッシッシ(チョコ)かワックスの二択だった。それが、今はオイルが主流ですよね。前提として、これはすごい変化です」
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