次元や立場を飛び越えて、様々な面で互いの共通点を見つけていく大石昌良と壱百満天原サロメ。

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通じ合うそれぞれのスタンスは、なにより表現することに対しての向き合い方が似通っている証かもしれない。

瞬間で潮目を変える激動のエンターテイメントシーンを泳ぎ切るために、稀代のエンターテイナーとバーチャル界のライジングスターが貫く信念とは。

目次

1. サロメ嬢の胸中　活動する上で“避けていること”
2. 「わたくしがすごいんじゃなくて……」
3. 愛しているけど、呪いでもある。
4. インターネットという大海を泳ぐ上で大事なのは、自分の中のルール？
5. やっぱ「インターネットはすげえ！」

ヘアメイク：瓜本美鈴

サロメ嬢の胸中　活動する上で“避けていること”

──サロメさんはにじさんじの中でも珍しいソロでのデビューだったのも印象的です。

大石昌良　確かに特殊な感じでしたね。ソロデビューのさみしさとかはあったんですか？

壱百満天原サロメ（以下サロメ）　確かに少し寂しくみえるかも！ でも、それで良かったとも思うんです。人と仲良くなりたいし愛してますけど、同時に人が苦手で恐ろしいとも感じるので。

大石昌良　だからこそ孤高の存在感が出ているわけだし、結果的にそれで良かったのかもしれませんね。

サロメ　一応コラボもしてますけどね！ 樋口楓様とか月ノ美兎様とか！

大石昌良　そうですね！ ただ、ちょっと変わっているなと思うのは、サロメ嬢のコラボは企画ありきのガッツリコラボだと思うんですけど、今だと他の方ってもっとカジュアルにコラボしたりするじゃないですか。ちょっと『Apex Legends』一緒にやろうか、みたいな。

サロメ　わたくしもこれからコラボを積極的にやっていこうと思ってるんですけど、『Apex』は多分無理ですわね、喧嘩になっちゃうと思う。他の方々がなぜ喧嘩しないのか不思議に思ってますわ。

大石昌良　最初の方でも言ってましたよね。

サロメ　そうなのです。だから大会とかに参加して、それまでに何日もチームメイトの方々と練習を重ねたりしている皆さまって本当にすごいと思いますわ。

大石昌良　僕は、活動する上で心がけていることがあるんです。それは、人を傷つけたり、非難したりしないこと。誰かを敵にすれば、その逆の立場の人たちは味方にできるから、なにかを非難して笑いをとったりするのって実は簡単なんですよね。だからこそ僕は極力そういうことは避けるようにしてるんですけど、サロメ嬢の配信にも同じような姿勢を感じることがあるんです。

誰も傷つけない、全ての人たちを肯定する優しい配信をしつつ、それでしっかり面白いって本当に素晴らしいと思いますし、見習わなきゃいけないなと思っています。

サロメ　そう言っていただけると嬉しいですわ。あまり表に出すのも違うと思って普段は伝えてないんですが、やはりわたくしとしては人をあまり傷つけたくないと思っています。ついなにか言ってしまうこともあります。けど、意識的に避けようと努力していることなので、気が付いてくれる方がいると嬉しいです。